表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/161

Episode17

魔剣自体に蓄積している高密度の生命力を超高密度の魔力へ変換し、魔剣を振るった際に一気に放出することで、三日月状の高密度の魔力を斬撃として飛ばしているのがこの黒い斬撃だ。


これは、魔剣グラムにより引き上げられた身体能力を持つノアが、現在ギリギリ引き出せる魔剣の力の一部であり、真価を発揮出来ているかと問われれば全体の10%程しか使いこなせていない。


それほどこの魔剣グラムという呪具は強大な力を秘めており、強大故に使用者までも蝕んでしまうのだ。


性質上ノアしか扱えない代物であり、本来であれば災害級の呪具と認定されているため、封印対象呪具でありギルドにより使用は禁止されているのである。


ノアは知らん。で通す予定だが...


「死ね。」


本能的に殺気を感じ目を覚ますシュヴァルツ。

だが、身体が動かない。


ザクッ!!!

!?!?!?


シュヴァルツの顔の数ミリ横にグラムが突き刺さる。


「遅い登場だね。竜王」


数十、いや数百の空を覆いつくさんばかりの竜を引き連れた現竜王がそこに居た。


「久しいな、我が盟友よ。」

「もう終わったんだけど、今更何しに来たんだ?」


「なに、其奴の最後を見届けに参ったまでよ。」

「んなわけないじゃん、こんなに大群で、全部引き連れて来ただろ?」


「ぐははは!!まぁそうよのう。我が盟友が倒れた時には我らが手を下すつもりであった。」

「そうだろうな、僕が勝てなくてもその頃にはだいぶ弱ってるはずだもんな。」


「然り。」

「んじゃ、僕がこの黒竜(ブラックドラゴン)を見逃したらどうする?」


「我が終いにしよう。」

「お前、タイマンでこいつに勝てないんだろ。」


「・・・」


図星だな。自分で仕留められないから、僕が来ることを予測して待ってたな。


「我らに其奴を差し出せ。」

「嫌だね。」


!?


「我と道を違えるのか!盟友よ。」

「僕は僕がしたいようにするんだよ。」


「アルティメット・ヒール」

一瞬でシュヴァルツの傷は塞がり部位欠損も傷跡なく完治した。


「シュヴァルツ、キミはまだやれるかな?」


この男は、いや、このお方はなぜ我を助けるのだろう。

大人しく竜王に我を引き渡せばよいのだ。


しかも、竜王と盟友なのだとか。

なぜ相反してまで我を、私を救うのだ?


「是非もなし」

魔力によって自分の鎧を修復する。


「んじゃ、さっさとこいつら片付けようか。あ、そうだ。シュヴァルツ。」

「?」


「僕の名前はノア。僕の仲間になってよ。」


このノアというお方は、なぜ今まで戦っていた我に、私に、このような笑顔を向けるのだろう。

そうか、そうだった。

最初からこのお方は私を仲間にしたいと言っていたのだ。


仲間にするために、全力で叩き潰し戦意を折り、尚且つ治癒までして守ろうと言うのか。

まだ私が仲間になってすらいないのに。


仲間になると言ってこの場を切り抜けても裏切るかもしれない。

いや、裏切ったとしてもこのお方であればまた屈服させられるだろう。


まさかこんなにも強い人間が存在するなんて。

敵わないな・・・


「仰せのままに」

シュヴァルツが最後にデレてかわいい!!と思った方は

ブックマークと★★★★★を押してくださると凄く喜びます( *´艸`)

次のお話も読んで頂けたら嬉しいです♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ