Episode142
人物紹介を作成しました。
各キャラのイメージ画像もありますので、見ていってください。
人物紹介はepisode1の上に挿入してあります。
「それは初耳だぞ。」
「うん、だって言って無いもん。」
ルナはハトが豆鉄砲を喰らったような顔をしてノアを見ている。
「何を言ってるの? たかが人族が邪竜ニーズヘッグの封印に堪えられるわけないでしょ...本当の邪竜ニーズヘッグはどのようなものか、見せてあげましょう。」
ルカは体内に取り込んだ邪竜ニーズヘッグの力を全開放した。
重く濃い魔気が辺りを支配する。
地震のようにグラグラと揺れる大地はひび割れ、轟音が鳴り響く。
雲が立ち込め、雷が迸る。
「あいつ...完全に邪竜を解き放ちやがった...」
「ノアっ―――。」
!?
ノアを突き飛ばし、途中で途切れるルナの声。
「痛っ。」
ノアは突き飛ばされた衝撃で地べたへと転がる。
「どうしたのさ、ルナ...!?」
身を起こし隣へと視線を移すと、そこには恐らく血液で生成された赤く長い槍状の物で、胸を貫かれているルナが居た。
「うそ...だろ?」
赤い槍はルナを貫通して、地面へと刺さっている。
ルナの身体は空を見上げ、貫かれた赤い槍で支えられており、両手はだらんと垂れ下がっている。
「ルナ...? 大丈夫だよね...? ルナ?」
ルナがノアへと手を伸ばし、助けを求めている。
ノアもルナへと手を伸ばすが、間髪入れずに先ほど飛んできた同じ赤い槍が天より降り注ぐ。
一本、二本、三本と計五本の赤い槍が次々とルナの小さな身体を貫いた。
次第に動かなくなるルナ。
「やめろ...やめろ...やめろおおおぉぉぉ!!」
ノアはルカへ向かって魔剣グラムを振るう。
すると、魔剣グラムから黒い三日月状の斬撃がルカへ向かって放たれる。
「ぎゃあああああ!!!」
もろに放たれた斬撃を喰らったルカは、衝撃で飛ばされ重症を負う。
魔剣自体に蓄積している高密度の生命力を超高密度の魔力へ変換し、魔剣を振るった際に一気に放出することで、三日月状の高密度の魔力を斬撃として飛ばしたのだ。
これは、魔剣グラムにより引き上げられた身体能力を持つノアが、たまたま引き出せた魔剣の力の一部であり、真価を発揮出来ているかと問われれば全体の10%程しか発揮出来ていない。
「はぁはぁ...ルナ、ルナ?」
倒れているルナを抱きかかえると、突き刺さった槍を引き抜く。
「アルティメット・ヒール...アルティメット・ヒール...くそっなんで治らないっ。アルティメット・ヒール...アルティメット・ヒール...」
ノアは懸命にルナに回復魔法を施すが、傷は治っても青く黒ずんだ痣のような物が広がり治る気配が無い。
「あぁ...あああぁ...ルナ...どうしよう。どうしたら...ルナ、ルナ...」
目を覚まさないルナにどうしようもないノアは、ただ、泣き叫ぶことしか出来なかった。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!
ブックマークと下にある★★★★★を押して、やまうさ(作者)の応援をお願いします。(*'ω'*)
既にブクマ、評価が済んでいる方はありがとうございます!!
凄く励みになっております( *´艸`)
感想やレビューも書いていただけると、非常に喜びます!
この作品を一緒に有名にしてください♪
次のお話も楽しんでいただけたら幸いです。
【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa




