Episode141
人物紹介を作成しました。
各キャラのイメージ画像もありますので、見ていってください。
人物紹介はepisode1の上に挿入してあります。
ルカの悲鳴と共に跳ね上がる魔気。
それを感じ、ノアとルナは互いに後方へと飛び退き距離をとる。
「いやー、やっぱり無理か。」
「いけると思ったがのう。」
ルカの傷は綺麗に塞がり、跳ね上がった魔気も落ち着きを取り戻す。
「っち。困ったのう。我以上の戦闘力にノア並の治癒能力か。」
「いやいや、僕の方が回復早いし。」
緊張感無く少しムキになるノアにルナは緊張がほぐれる。
「どこで張り合ってるのだ。」
!?
目の前へ飛んでくるナニカを二人は避けるが、二人共数発被弾してしまう。
ルナがよく使う、飴玉サイズの血液の玉に魔力を込めて打ち出す技を、そっくりそのまま使って来たのだ。
ノアの傷は瞬時に回復しているが、ルナの傷は治りが少し遅いようだ。
「ちょっと、ルナの技パクられてるじゃん。」
「わ、我は悪くないぞ。」
ルナも先ほどのノアのようにムキになっているのだが、そんなことよりもノアの視線はある場所に釘付けになる。
「ルナ...それ。」
ようやく完治したルナの肩と太股は、青痣のように黒ずんでしまっている。
「結構痛いでしょう? これ、中々避けるのが難しいのよね。どう? 自分の技を喰らった気分は?」
「大した事はないわ。」
ルカには啖呵を切るも、横に居るノアは完治しても痣のように残るそれが気になるようだ。
「どうなってるんだろう。」
「分からぬ。恐らく放った血液に毒のような物が混ざっていたのだろう。」
「キュア... 毒じゃないみたいだね。」
状態異常回復魔法を使用しても痣は消えない。
「うむ。呪いの類か...」
「正解です、さすがお姉さま。邪竜ニーズヘッグによる呪いが込められた血液を、お姉さまは傷口から吸収してしまったんでしょうね。」
クスクスと笑うルカだったが、目の奥は笑っていないので傍から見ると不自然に感じる。
「くそ、毒なら治せるけど、呪いは治せない...」
「おかしいですね? この呪いは人族にも発動する筈ですが...」
「ノアよ、そんな顔をするでない。さっさとルカをニーズヘッグごと倒してしまえば良いだけではないか。」
「そう...だね。」
「そこの人族。何故貴方には呪いが発動しないのですか?」
「それはね、僕の中に既に一体邪竜ニーズヘッグが封印されているからだよ。」
!?
これにはルカは勿論のこと、ルナまで驚愕している。
邪竜ニーズヘッグの討伐は不可能だ。
これは他種族が集結し、全力で立ち向かった結果である。
当時、封印と言う方法でしか邪竜ニーズヘッグの脅威を取り除くことが出来なかった。
一つは天使が天国で、一つは悪魔が地獄で、一つは竜族がこの地で、最後の一つは人族の男の子に。
四つに分けられた邪竜ニーズヘッグはそれぞれへと封印されたのだった。
最後の封印は常に生命力を吸わせ続けなければ、封印が解けてしまう。
そこで、不死王の存在が必要不可欠となったのだ。
ノアの中に封印された邪竜ニーズヘッグが常にノアの中で生成されている生命力を吸い続けているため、身体の成長へと回す筈の生命力が途絶えてしまっている。
そのため、見た目は当時の12歳のままであり、これがノアの成長しない原因であった。
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