表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

142/161

Episode138

「全く、面倒だ。」

「そうだね、でも逃げ出す訳にもいかないしね。」


「彼奴等は、もう少し待たねば脱げきれまいしのう。」

「少し戦って、時間を稼いだら頃合いを見計らって僕たちも逃げるかい?」


「それでも良いが、世界が滅ぶぞ?」

「ふはは。そうだね。僕はルナと二人でのんびりと過ごせたら、それで良かったんだけどね。」

少し切ない顔でノアは本音を漏らす。


「そうだな、これを切り抜けたらそれもありだな。」

ノアよ、お主はそのように思ってくれていたのだな...それが聞けただけでも満足だ。

ルナはノアに向かって、微笑む。


「しかし、邪神...いや、邪竜ニーズヘッグか...」

「うむ。4つに分けられしニーズヘッグの一部と、何かが融合しておるな。」


二人はソレを見ながら話していると、二人の目の前にいきなりソレが現れる。


「なっ!?」

「早すぎるっ。」


!?


「お姉...さま...?」

「なんだと...!?」


二人の目の前に瞬く間に現れたのはなんと、昔死んだはずのルナの妹のルカだったのだ。


「お主、本当にルカなのか...?」

「お姉さまなの...?」


「お主は死んだはずだ。」


「そう、私は死んだはずだった。でも凄いのよお姉さま。原初の吸血鬼ってね、そう簡単には死ねないみたいなの。あれから何年も経った後、私は不意に目を覚ましたわ。きっと盗賊か誰かが、私の胸に刺さっていた銀の短剣を抜いたのね。それから私は血を求め彷徨うこととなったのよ。あの日、初めて人族の血を吸ったわ。あぁ、なんて素晴らしいの。なんて美味なの。お姉さまが夢中になるのも分かるわ。あら、その非常食私にもいただけるかしら?」


そう言ってルカはノアに近づく。


「残念だがそれは我の物だ。触れるな愚妹よ。」


「あら、少しくらい分けてくれてもいいじゃない? お姉さまが連れているくらいなんだから、凄く美味しい子なんでしょう? それとも...あ、もしかして...少しずつ吸って、飼い殺しにしているのね! さすがお姉さまがやることがえげつないですね。」


「与太話はもう良い。ルカ、お主何故邪竜を取り込んだ? そんな物無くても真祖は強い、強すぎるだろ?」

「それはね、お姉さま。分かるでしょう? お姉さまを探し出して殺して差し上げる為よ。」


ルカはルナへ飛び掛かると、首に噛み付こうとするがギリギリの所で振り払われる。


「本気なのだな?」

「ええ、勿論よ。」


ルナは覚悟を決めたかのように、自らの血液で大鎌を生成する。


「運がいいですわ。こんなにも早くお姉さまと再会できるなんて。」


ルカも自らの血液でロングソードを生成し構える。


これが吸血姫(ヴァンパイアクイーン)と、邪竜(ニーズヘッグ)を宿した吸血鬼(ヴァンパイア)の真祖が相まみえる瞬間であった。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!

ブックマークと下にある★★★★★を押して、やまうさ(作者)の応援をお願いします。(*'ω'*)


既にブクマ、評価が済んでいる方はありがとうございます!!

凄く励みになっております( *´艸`)

感想やレビューも書いていただけると、非常に喜びます!


この作品を一緒に有名にしてください♪

次のお話も楽しんでいただけたら幸いです。


【作者Twitter】https://twitter.com/yamausayamausa

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ