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Episode135

「じゃあ、報告も終わったし一旦帰って休もうか。」

「うぬ。」


「サキをよろしくね。」

「じゃあの。」


ノアは眠っているサキの頭を撫でると、ルナと共に席を立ち扉の方へと向かう。


「あ、あぁ。」

タルタスは衝撃的な事実を突き付けられ、それから約数分間ほど思考停止していたのだった。



冒険者ギルドを出て、宿屋へと向かう道のりでルナがふと思い出したかのように話し出す。


「のう。ノアよ。」

「何だい? ルナさんよ。」


「里って何処だ?」

「あぁ、隠密に長けた者を育成する里があるんだよ。主に諜報員だったり、暗殺や貴族の護衛など様々なところで活躍しているよ。」


「ほう? 何故表向きに公表されんのだ?」

「さぁ? 色々理由はあると思うけど。何をやるとしても、里や顔がバレてしまっていたら仕事にならないから...とかじゃない?」

ノアは思い付く理由を適当に並べる。


「ふむ。」

「あとは、あそこの里は基本孤児だったり身寄りのない子供を引き取って育成しているのもあって、金銭的な援助が必要なんだ。だからたま~に僕も援助していたりするんだけど、今回はサキを育ててもらうからいつもより多めに入れないとね。一人前になれば、色々仕事もあると思うし路頭に迷うことも無いと思うよ。」


「なるほどのう...まぁ、それなら良いのだ。」

ルナは何か考えた後、何かを納得したようだ。



宿に戻った二人は、宿屋の娘に「二人揃って朝帰りかい?」と冷やかされながらも部屋へと辿り着く。


「流石に眠いなぁ。」

ローブと服を脱ぎ、下着になるとそのままベッドへ入り込むノア。


そこに全て脱ぎ全裸となったルナもノアに寄り添って深い眠りへと落ちていった。



二人が寝ている部屋に、ノック音が響く。


「ノア様、リーファです。ご在室と聞いてお伺いいたしました。」

扉の向こう側で、冒険者ギルド職員のリーファが訪ねてきてノックしているようだ。


だが、ノアは起きない。

ルナだけが眠気眼で起き上がり、扉の鍵を開けるとそそくさとベッドへと戻って眠っているノアへと抱き着く。


開錠されたことを確認すると、リーファは扉を開け部屋の中を覗く。


「失礼します。ノア様...?」

窓には内扉がしてあり、差し込む光は隙間から微々たる量だけだ。


勿論部屋の灯りも消えており、中の様子は良く見えない。


「ライト」

リーファは明かりを灯す魔法を使い、室内を照らし出す。


すると、下着だけのノアに全裸のルナが抱きついて眠っているのを発見する。


「まあまあ...」

微笑ましい光景に笑みを浮かべて、幸せそうに眠る二人を起こすことに対しての罪悪感も感じながらも二人を起こすのだった。


「起きてください。さぁ。」

「ん~? リーファ? どうしたの?」


ノアは上半身を起こし、目をクシクシと擦る。


「邪神教徒含む吸血鬼(ヴァンパイア)の本拠地と思われる場所が判明いたしました。軍により明日朝にでも、大規模な殲滅戦が行われる予定となっております。お二人にも参加願いたく伺いました。何卒宜しくお願いいたします。」


そう言うと、リーファは深々と綺麗なお辞儀をしたのであった。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!!

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