Episode134
本日、複数話 連続 投稿予定です♪
12時、13時、14時、15時、16時、17時、18時となっております。
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では、お楽しみください( *´艸`)
日が登り朝になってしまったので、三人はその足で冒険者ギルドへと戻ることにした。
サキは帰り道の途中ですっかり眠ってしまったので、起こさずそのままノアが背負っている。
気持ちよさそうに眠っているのだが、大量の涎をノアの背中へと垂れ流している。
そしてそれを知るのは、横目でチラッと見た後に一生懸命に笑いを堪えたルナだけだった。
ギルド内へと入ると、早朝にも関わらず疎らだが人が居る。
「おい、また不死王だぞ。」「まじか、何か背負ってね?」「エルフの子供か?」「馬鹿野郎、あれはダークエルフだ。肌が褐色だろうが。」「本当だ、すげぇ美人だな。」「吸血姫に引けを取らないくらいの美人だぜ。」「お馬さんになってあげたい。」
前回同様に、コソコソを小声で話しているのがこちらにも聞こえて来る。
「誰が、この小娘と同レベルだ。あ”?」
ルナがブチ切れ、魔気を少し開放し威圧する。
それだけでランクの低い冒険者は、腰を抜かしてしまう。
「ルナ? 駄目だよ、弱い者いじめしちゃ。」
「軽く皆殺しにしてやっても良いのだぞ?」
「もっと駄目だよ。」
そんな会話をしていると、前回と同じ受付嬢が飛んでくる。
「ノア様、ルナ様。大変お待たせいたしました。こちらへどうぞお越しください。」
そう言って引き攣った笑顔で、前回同様に奥の応接室へと通される。
前回、紅茶を出してくれたギルド職員のリーファがさり気なくサキの垂れ流す涎を拭いてくれる。
「さぁ、こちらへと寝かせてください。」
「ありがとう。」
そこに鳴り響くノック音。
ギルドマスターのタルタスが中へと入って来る。
全員分の紅茶を入れ終わったリーファは一礼して部屋を出ていった。
「取り敢えず...どうしたんだこの娘は?」
タルタスはド直球に質問して来た。
「いやね、邪神教徒を追いかけていたら、ある貴族の邸に辿り着いたんだよね。」
「そうしたらこの小娘が囚われて居ったのだ。しかも死にかけた状態でな。」
ルナは肩を竦めるような仕草をとり、紅茶を飲む。
「なんと。そうだったのか。」
「それで保護したんだけど、僕が育てる訳にもいかないからさ、里に送ってくれない?」
「なるほどな。良いのか? それで。」
「あぁ、大人になるまでは里に居てもらう。成人したら、自分の人生を自分で決めたらいいさ。」
「分かった。必要経費は成功報酬から引いておくぞ。」
「あいよ。それと、この件思ったよりも状況が芳しくないかも知れない。」
「どういうことだ?」
「邪神教徒に吸血鬼が混じっている。」
ノアはそう言うと、皿に盛られたクッキーをボリボリと食べ始める。
「なん...だと!?」
「いや、少し違うかも知れぬのう。そうじゃなく、吸血鬼が邪神教徒を作ったのやもしれぬ。」
「そんなことが...」
「敵に二世代が居ったよ。」
「あんなのがゴロゴロ居るって考えると、ちょっと大変だよね。」
「一人ずつなら容易いのだがな。」
「どうするの、ゴキブリみたいにうじゃうじゃ湧いてきたらさぁ~。」
第一に敵に吸血鬼が居ると言うだけでも、かなりの大事なのだ。
放っておけば、故意的に仲間を増やし難易度が跳ね上がる。
次に、基本表沙汰となる吸血鬼は四世代や五世代が多く、戦闘能力もそこまで高くはないのだ。
だが、三世代以上となると話は別である。
それ以上は極端に纏う魔気も高く、異常な強さなのだ。
しかも、二人が言うに今回は二世代と接触をしたらしい。
これは由々しき事態である。
絶句するタルタスの前で、二人は淡々を話を続けるのだった。
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