Episode133
本日、複数話 連続 投稿予定です♪
12時、13時、14時、15時、16時、17時、18時となっております。
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では、お楽しみください( *´艸`)
ノアたちは、地下で出会った監守たちに聞いた最短ルートを進んでいる。
そうすると、曲がり角を曲がった先に両開きの扉を発見する。
当然、入口には見張りが二人つけられていたがルナによって瞬殺されている。
扉を開くとそこでは、前回わざと逃がした身なりの良い男女が二人の吸血鬼によって吸血されているところであった。
その奥には大きな椅子に腰掛けて微動だにしない貴族らしき男が一人。
きっとこいつがこの邸の主なのだろう。
「あー、あれ死んじゃうね。」
「まぁ、どうでも良いがな。」
ノアろルナの会話を聞いて二人組の吸血鬼が吸血していた男女を床へと投げ捨てこちらを見て来る。
「あれあれ~? どんな奴が乗り込んで来たのかと思えば、もしかしなくても同類じゃないですか~?」
「本当だ。じゃあこの二人は嘘をついてなかったんだ。」
「まぁ今更分かったところで、遅いんですけどね~。」
「で、どうする?」
「此処で殺し合ってもお互い只では済みませんよね~? 一旦ここは会わなかったと言うことにしませんか?」
「それ良いね。どうかな?」
センター分けの黒色で少しウェーブが掛かった髪をしている女の方が提案をしてくる。
横に居る金髪マッシュの大人しそうな男の方も同意見のようだ。
「うぬ。まぁそれで良いだろう。だが、次会った時は容赦せんぞ。」
ルナは脅しとして、抑え込んでいた魔気を半分だけ開放する。
「ほえ~怖い怖い。ちなみにさ、キミ何世代? 魔気強すぎるんだけど。二世代とか?」
「そう言う貴様が二世代だろ。上手く魔気を抑えているが、そこそこな強さを感じるのう。」
「バレてんじゃん。」
「あらら~。まぁいいか。それじゃ、さようなら。」
「ばいばいー。」
そう言って二人組の吸血鬼は窓から逃げるように去って行った。
「珍しいね? 逃がすなんて。」
「うむ。二世代の連中を相手に、お主と小娘を守りながらでは、ちとキツイと思ってのう。」
「そうなんだ。二世代ってそんなに強いんだね。」
「まぁ、万が一と言うこともあるしのう。念には念を入れただけだ。」
「そっか。それで、これは魅了されてるってことで良いのかな?」
「そうだな。もう壊れておる。彼奴等...遊んだな?」
そう会話している二人の視線の先には、ここの邸の主である貴族の男が呆けている。
「んむんむんも.....」
ご機嫌なサキは緊張感無く干し肉を一生懸命に齧っていたのだが、ふとある人物が視界に入り動きが止まる。
何を隠そうこの人物こそ毎晩のようにサキを殴り、犯し、嬲っては牢屋へとぶち込んだ張本人だったのだ。
干し肉を落とし、ノアの背中で隠れるように小さくなるサキは、今までされてきたことを思い出したのだろう、小刻みに震えている。
「大丈夫だよサキ。いまルナお姉ちゃんがやっつけてくれるからね。」
「小娘、見ておれ。嫌いな奴は、殺せば良いんだ。」
ルナは瞬時に大鎌を作り出すと、椅子に座って空を見つめる邸の主を椅子ごと縦に真っ二つにする。
「もう小娘を虐める奴は居らんくなったぞ。」
吸血鬼らしく、八重歯を出して笑って見せるルナのことは、サキは生涯忘れないだろう。
そしてノアの背中の温もりも、忘れることは無いだろう。
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