Episode129
本日、複数話 連続 投稿予定です♪
12時、13時、14時、15時、16時、17時、18時となっております。
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では、お楽しみください( *´艸`)
「ここか...」
ルナに導かれて辿り着いたのは、貴族が所有している邸であった。
「うぬ。」
「また貴族の邸か、しかも今回は住んで居るようだし結構な数居そうだね。」
邸に近づくと門番がこちらを認識する。
「ルナお願い。」
「うぬ。眷族風情がかけた魅了など我が上書きしてやろう。」
そう言って門番に近づくルナに対して、二人の門番は躊躇すること無く持っていた槍をルナの腹部へと突き刺した。
そして、腰に差していた剣を引き抜くとルナの胸へ更に突き刺す。
「おいおい。近付く者皆殺しにしろって魅了でもかけてるのか?」
「かも知れぬな。」
そう言いながらルナは、自分に突き刺さった槍と剣を抜き捨て去る。
二人の門番は、ルナが死なないと確認すると剣とは逆の腰に装備していたナイフで自分達の喉をかき切った。
舞う血飛沫に笑みを浮かべるルナ。
「こやつら、自害することまで命令されておったな。」
「ねぇ...これ僕たちがやったことになるんじゃ...」
言った傍から敷地内の方向から悲鳴が聞こえる。
「キャー!! 誰か―!!」
一人で叫び騒ぐ侍女。
「あれもきっと同じだね。」
「そうだな。魅了で全て連鎖するように仕組まれておる。」
邸からぞろぞろと使用人や兵士が出てくるのが見える。
「このまま殲滅しても良いが、少しどうなるか様子見るかのう。」
「そうしようか。」
出てきた兵士に囲まれ、手荒に高速される二人。
二人の手には、魔力を封じる効果を持つ鉱石で作られた手枷が嵌められた。
「あらら、僕これじゃ役立たずになっちゃったよルナ。」
「大丈夫だ。そもそもお主を戦力にはカウントしておらん。」
「えー何かそれもそれでショックだなー。」
「そもそもお主は女一人にですら負けるくらい非力ではないか。」
「酷い、酷いよルナ。」
ショックを受け落ち込むノアと、それをジト目で見るルナは邸内の地下にある牢屋へと入れられた。
「何かここ、地下だからかなー冷えるね。」
「うむ。この後どうなるかだな。」
「ノアよ、それよりもな...?」
ルナは手の関節を外し、簡単に手枷を取ってしまう。
地べたへ座り込むノアの上に跨り、息がかかる距離まで顔を近付ける。
「お腹すいたの?」
「拘束されて動けないお主を見るとちょっとムラムラしてのう。」
そう言うと、ルナは熱い口づけを交わすと乱暴にノアの首へと噛み付いた。
「痛っ。」
喉を鳴らし、獣のように乱暴に血を貪るルナ。
ノアは魔力を封じられているので、オートヒールが発動していないため急激な貧血症状で意識が遠のいていく。
ノアの意識が無くなりかけたその時、ルナはノアの手首へとかけられた枷を破壊する。
ルナはノアの首から吸血しながら、ノアのオートヒールが発動し治癒するのを確認すると、更に吸血を続けたのだった。
「もう、乱暴なんだから。」
ノアはルナを抱き寄せ、温もりを感じるのだった。
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