Episode128
本日、複数話 連続 投稿予定です♪
12時、13時、14時、15時、16時、17時、18時となっております。
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では、お楽しみください( *´艸`)
「まだ、居るのう。 地下か。」
「地下ねぇ...」
ルナを先頭に警戒しつつ、地下への階段を降りていく。
階段の下にはドアがあり、中からは光が漏れており話し声も少し聞こえてくる。
二人は耳を澄まして中の話を聞くが上手く聞き取れない。
「...が...せた...まだ...のか。」
二人は顔を見合わせると、ノアは肩を竦め聞こえないよとルナへアピールする。
ルナはそれを見るや否や、血液を鋭い鞭のように変化させドアを切り刻んだ。
ガラガラを音を立ててドアが崩れ落ちると、中が見え何が行われていたかが露見する。
「ほう。貴様吸血鬼だな?」
身なりの整った男女が一人の男へと跪き頭を垂れている。
「んなっ。誰だお前ら! 警備の者はどうしたっ。」
「黙れ、雑魚風情が。お前は誰の血統で此処で何をしている?」
ルナの目が赤く光ると、男は大人しくなる。
魅了を使い男に自白を強要させているのだ。
「お、俺は...教祖様の言いつけ通り人族を血統に加えていただけだ...」
「教祖とは誰のことだ? それと、どんな目的で血統を増やしている?」
「わ...からない。 世界を混沌へと導くと言っていた。」
そこまで聞くとルナは男の胸を血液で作り出した槍で心臓ごと貫いた。
床に倒れる男をみて声を上げて後退りする男女。
「へぇ、吸血鬼同士でも魅了は聞くんだね。」
「否。同格かそれ以上の相手には効かぬよ。」
「なるほど。じゃあルナは真祖だから、同じ立場の真祖以外には効くんだ?」
「うぬ。そんな感じだ。」
「さて、君たちは一体ここで何をしていたのかな?」
ノアがニコニコして二人へと質問する。
「私たちは何を?」
「此処は何処なんだ。」
ハッとした二人は、ここで何をしていたか覚えていないと言う。
「魅了され操られていたのだろうな。」
「そうみたいだね。」
二人は地下で出会った男女を開放し、近くの村の宿へと移動する。
最早此処まで来ると、二人部屋は取らない。
毎晩ルナがノアの部屋まで押し寄せて来るので一人部屋で十分なのだ。
「なんだ、浮かない顔をして。」
「いやね、吸血鬼が邪神教徒に紛れているとなると、色々話が変わって来るなーと思ってね。」
「そうだのう。吸血鬼は親が子を作り、子が孫を作り、と短期間で爆発的に数が増えるのが厄介なところだな。我らが第一世代とすると、先程の奴はまぁ精々良くて第五世代だろうな。」
「そんな下っ端だったのか。」
「うむ。今回の依頼第一・第二世代が絡んでいれば、一筋縄ではいかぬやもしれぬ。見つけることすら苦労するだろうな。」
「そうかぁ~。」
ノアはベッドへと横になりながら背伸びをする。
「ノアよ。寛いで居るところ残念なお知らせなんだが、次の目標が分かった。」
「お、さっきのお二人さん。まんまと次の潜伏先へ行ったの?」
「うむ。使い魔に後をつけさせて居たら、思わぬところへ行き着いたようだ。」
「はぁ、じゃあ行きますか。」
そう言ってベットから起き上がると、ローブを羽織り部屋を出る二人だった。
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