Episode7
「アルティメット・ヒーリング」
金色の魔法陣が術者と中心に直径50メートル程広がり光を放つ。
魔法陣から金色の粒子が渦を巻き天高く昇る。
魔法陣が届くエリアに 究極範囲治癒魔法が発動する。
まばたきする間もなく傷口は塞がり 傷跡もなく完治した。
「この魔法は...貴方は!!不死王!!」
「あぁ、助かった...」
2人は魔力切れだったね。
「はい、魔力ポーション何本か渡しておくね。あと、体力ポーションとエリクサーもあげよう。」
怪我をしていた男2人も起き上がった様だ。
「応援がきたのか?腕が戻ってる...?まさかあんた不死王か!?」
「噂はマジだったのか!」
こっちにも魔力ポーションを投げておく。
「さて、一つお願いがあるんだけど。僕達がここに村人を誘導するから翼竜から村人を守ってほしいんだ。」
4人共魔力ポーションを飲み干す。
「助けてもらったは恩は返そう!こちとら治るはずない腕まで直してもらってるんだ。その分働くぜ。だが、そっちは何人できた?正直ランクAなら10人以上、ランクSなら4、5人は追加で来てないと、この数の翼竜は殲滅しきれないかもしれんな」
ジークの言葉に残り3人は頷く。
「僕ら3人だよ?一人は只の道案内のランクBだから戦力にならないし。」
「嘘だろ!?じゃあどうやってここまでたどり着いたんだよ!?翼竜に一回も遭遇しなかったのか?そんなわけ・・・」
「不死王あんたはヒーラーだよな?」
「いやいやヒーラーに決まってるじゃない!腕も治ったでしょ?」
何故か得意げにメイジの女が男2人にドヤ顔している。
「僕等もしっかり遭遇したし、全部倒してここまで来たよ。まぁ倒したのはレイナ1人で、だけどね。」
「ん??レイナってあの剣神レイナか!そうか。それなら、その話も信憑性が出てきたぜ。悪いな疑ってる訳じゃあ無いんだが、いまいちピンと来なくてな。まぁ、剣神ならランクS5人分くらいの働きはするか。」
納得したのか各々武器のメンテナンスや道具の整理などを行いながら話している。
「と言うことで現在、村ではレイナが一人で戦っているんだよね」
「なんだって!?早く助けに行ってやらねーと!いくら剣神でも一度に複数を相手にするのはキツイだろ。」
「いや、助けは僕が行くよ。この洞窟に道案内のランクBカイが村人を連れてくるから、ここを守ってほしいんだ。良いかな?」
「お、おう。そうか、了解だ!任せてくれ。リリーとシンシアも良いな?」
「了解です!」
「わかったわ!さっさと終わらせて帰りましょこんな地獄。」
「僕は先にカイの元へ戻るから。入口で待機しててくれ」
洞窟の外に出ると太陽の光で目が眩む。
「眩しっ・・・・え!???」
2人は辺りに落ちている魔石の多さに唖然とする。
「ここで私達が倒した翼竜は何体だっけ?」
「いえ、ここには逃げ込んだのでこの付近では戦闘はしてないですね...」
リリーとシンシアが話していると、ジークとウィリアムが追いつく。
「おいおい、先に行くなよ。また翼竜が出たら危な...」
「なん...だこれは!?」
「嘘だろ、これを不死王と剣神2人でやったっていうのか!!!」
紅が驚くのも無理もないだろう。
辺りには30近くの翼竜の魔石が転がっていたのだ。
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