深愛と心の魔女

　私、好きな人はとことん好きになるんです。

　その日とのことを愛して愛して、愛しぬく。

　そんな人間なんです。

　だから、この心は張り裂けそうなほど。

　けれどどんなにつらくても、捨てません。

　私にとってそれはとても大事なものだから。

　心は、とてつもない力を秘めている。

　心の輝きが強いと、出来るはずのない事をしたり、予想できなかったことをしたりするから。

　だから、私にとっては大事なんです。

　それに、この心をなくしてしまったら、あの人に尽くせなくなってしまう。

　さて、今日は何をしてあげましょう。

　え？　迷惑なんですか？

　そんな、じゃあこの心はどうすればいいんですか？

　使わないと、この心の力をどこかにぶつけないと、困ってしまいます。

　だって、私の心は力が強すぎるから。

　どうしましょう。

　どうしましょう。

　もう抑えきれません。

　あなた、最後に一つお願いがあるんですけど、この心のぶつけ先になってはいただけないでしょうか。