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光の尋問

 

「答えろ。お前はどうしてレイラ様を誘拐した。目的は何だ?」

 男を組み伏せた俺は首元に刀を突きつけて言った。

 男は黙っている。

 今この状況を見た人には、つい30秒前まで股間の光る男と、その光を受けてのたうち回る男が織りなす地獄のような光景を想像もできないだろう。

「答えろ。殺すぞ」

 俺はもう一度強い口調で言った。

「殺すなら殺せ。俺は絶対に口を割らない」

 単独犯なら連行して帰るだけで良いのだが、こいつの言う「機関」というのが何なのか気になる。今後俺たちのパーツ集めの障害になりそうなら、出来るだけ多くの情報を集めておく必要がある。

「早く答えろ」

 男は答えない。俺は首元に突き付けていた刀を、男の手のひらに突き刺した。刺した瞬間、男の身体が強張る。……痛い、だろうな。


「答えなければ、次は耳を切り落とす」

 俺は自分の声が震えているのを悟られぬよう気を付けて言った。

「ふ、ふん。俺がそんな挑発に乗るとでも?」


 息は荒くなっているが、男は首を横に向けて俺を睨みつける。目は死んでいない。経験上、こういう奴は中々ゲロらない。もっともっと痛めつければ吐くかもしれないが、あまり気が進まない。こんな時総隊長だったら……止めよう。思い出しただけで俺がゲロりそうだ。


「か、カッペー。ちょっとやり過ぎじゃないの?」

 俺の身体に入ったままのクーが言った。さっきも思ったがクーはこういう場に慣れていないらしい。まあ刀で刺された手を見て眉一つ動かさない女なら、それはそれで嫌だが。

「ここで手加減したら、またレイラや他のパーツ保持者も危険に晒される。こいつにはどんな事をしても情報を吐いてもらう」

 俺は意識的に低い声で、感情をこめずに言った。

「あ、アンタ光るチ〇コからのギャップがすごいわね」

「チ〇コ光ったのお前のせいだよ」


 ん? そういえば……。


「どうした忍者? 耳を切り落とすんだろう? 早くしろよ」

 馬乗りになっている俺を睨みつける。

「クー、光らせてくれ」

 俺のチ〇コが光り出す。

「お、おい、何のつもりだ」

 先ほどとは違い男の顔は怯えて青くなっている。

「答えろ。お前の目的はなんだ?」

「答えないと言っているだろう!」

 俺は男の顔に向けて思いっきり光を照射した。


「ぐわああああああああ! 女の体内から五芒星のパーツを取り出すのが目的だぁ!」

 やはりそうか。俺たちのほかにもパーツを狙っている奴がいるんだな。

「答えろ。お前の言う機関とは何だ?」

「そんな事絶対に言わないからな!」

 俺はチ〇コを光らせる。

「ぐわああああわあああ! コドン第三機関だ! おれはそこに雇われているぅ!」

 第三機関……! そうだ、遺跡で会ったあの気味の悪い男。奴も第三機関がどうとか言っていた。

「答えろ。その第三機関の目的とは何だ? 五芒星のパーツを集めて呪いを解くのが目的なのか?」



「ククク、お前、何も知らないらしいな」

「何? どういう事だ」

「お前に教えてやる筋合いは無い。そもそもこれは第三機関のトップシークレッ」

 チ〇コピカっ。

「ぐわああああわあああ! 不老不死のエーテル族の血を使ってぇ! 不死の兵を量産するためだぁ! やがて世界を支配するため眩しいっ!」


 不死の兵……? 世界を支配する……? おいおい。どんどん話が物騒になっていってるぞ。俺はもしかしたらとんでもないヤマに首を突っ込んでしまったのかもしれない。


「あ、ついでにお前の名前も教えてくれ」

「貴様に名乗る名前などぉ!」

「チ〇コピカっ」

「ぐわああああわあああ! レオ・サントスと申しますぅ!」

 パブロフの犬かこいつ。

 俺は男の上から退き、縛っていた縄を切った。レオは一瞬状況を理解出来ていない様子だったが、すぐに飛び退いた。


「何のつもりだ……?」

「もう欲しい情報は全部手に入った。だからお前を拘束する理由は」

「そうじゃない! 何故俺を殺さないのかと聞いているんだクソ忍者!」

「また光を浴びたいのか?」

 臨戦態勢だったテオポルドの腰が急に引き気味になる。どうやらトラウマになっているらしい。


「くっ! 覚えていろ! 俺をコケにした借りは必ず返してやるからな!」

 そう言い捨てると、洞窟の出口に走り去ってしまった。最早何を言っても、どう格好つけても、あいつはチ〇コに屈した男でしかない。



光るチ〇コでだいたい何とかなるファンタジー。

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