23、危機 ④
前回のあらすじ
引き続き囚われているブリジット
そんな彼女に声をかける影の存在
題名が③で被っておりましたので、④に修正しました!
部屋にはマルセラ、玄関にはフランシスの使いであるヨハンがエルヴェス公爵の執事と話をしている状況だった。
「面白くなって来ましたねえ、まだ、もう少し待ってもらわないとねえ」
そんな慌ただしい中、一人のんびりしている者がいた。
それがマルセラに協力している男だ。
「このまま、あの場面を再現してくれればいいんですけどねえ」
彼のつぶやきは誰にも聞こえない。
そして勿論、彼が称えている笑みでさえも、他人が見たら背筋が凍るような思いをするだろう。
「まあ、ここまでくれば大丈夫でしょう。気長に待ちましょうかねえ」
と彼は言葉を残し、マルセラの部屋に戻っていくのであった。
そして玄関では、ヨハンがマルセラに面会を頼めないか、と話している。
エルヴェス公爵の執事は公爵の許可がない、とヨハンを止めていた。
するとその時
「うちの者が失礼をした。エルヴェス公爵には許可を戴いた。あわせてもらえないだろうか」
ヨハンの後ろから声をかけたのはフランシスだった。エルヴェス公爵の執事に手紙を渡す。
執事はフランシスから受け取った手紙を読むと、すぐに顔色をにこやかにし、彼らを通す準備を始める。
「申し訳ございませんが、少しお待ちいただけますでしょうか?」
「ああ、こちらが押しかけたから問題ない。ヨハンと共に馬車で待たせてもらうが、よいか?」
「はい、勿論でございます」
フランシスたちはその間に馬車に下がり、持って来ていた魔道具でブリジットの居場所を確認する。
「やはり、ここにいるようですね」
「ああ、間違いない。ちなみにエルヴェス公爵も言っていたが、最近マルセラの様子が変だと言うことだ。何かあるかもしれない、気をつけて屋敷に入るように」
「承知しました」
そして外に出ると、丁度エルヴェス公爵家の執事から、準備が整ったとの話があったため、彼らは応接間にお邪魔することになったのだった。
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そこからが怒涛の時間であった。
マルセラがいる応接間に案内されたフランシスたちは、応接間に出て来たマルセラと世間話をしていた。
しかし、ふと彼が「ブリジット」の名前を出すと、彼女は発狂し始める。
髪を振り乱し、目は焦点が合っておらず、口は半開き。
あまりの変化に彼らが一歩遅れてしまったところを、エルヴェス公爵の執事たちに足止めされてしまった。
「離してくれ」
とフランシスを後ろから羽交い締めにしている執事に声をかけるも、まるで聞こえていないかの様に執事からの返事はない。
ヨハンとフランシスは羽交い締めにされたまま、今後の策を練る。
「旦那様、実力行使でいきましょうか?」
「ああ、操られている可能性があるからあまり強くはするなよ」
そして彼らが実行しようとしたその時
目の前からブリジットをつれたマルセラが現れたのだった。
実際に頭をぶんぶん振ってる人がいたら怖いですよね。髪が長かったら尚更……
一度経験があるので、怖さは分かります^^;




