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前世から始まる恋愛章  作者: 柚木(ゆき)ゆきこ@書籍発売中
第3章

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53/90

3、フランシスの両親 ①

前回のあらすじ

オムレツ美味しかった

 一行はヘルーヌスの街を後にし、カノヴァス領の屋敷に向かう。

それほど時間がかかることなく、無事に屋敷についた一行。

 王都にある屋敷より一回り大きいと思われるが、ヴェラが言っていた難攻不落の屋敷とは思えないほど、のどかな風景だ。

 庭も色とりどりの花が咲いており、庭師も大旦那様時代から働いている人をずっと雇っているらしい。ちなみに、彼の弟子もいるらしく弟子も一緒に働いているのだとか。


 フランシスと別れた3人は、屋敷の使用人の一人に案内されて今回使用する部屋を教えてもらう。

その部屋は勤めている王都の屋敷の部屋よりも広かったが、物は少なくシンプルな部屋だった。

 そしてもう一つ、と近くの部屋を案内される。

その部屋には本が置かれていて使用人が使うような部屋には見えなかった。


「大旦那様は、知識があれば色々なことができるから、と入門書や専門書を読むことを推奨しております。使用人は興味がある分野や勉強したい分野があればここから本を持っていくのです」


 ちなみにもし使用人が専門書で欲しい本があれば、大旦那様が購入してくれるらしい。

 そんな制度があることにブリジットは驚く。


「大旦那様がこのような主張をされる方なので、珍しいとは思いますが。皆さんも時間がある際は、是非本も読んでみてくださいね」


 と案内してくれた女性が、ではこれで。と部屋から出て行った。

 フランシスの指示により、この後は自由時間になるそうだ。


 早速彼女たち3人は、本を読んでみようと思ったようだ。部屋を歩き回り、本を探し始めたのだった。


 

 3人は本を見つけたようで、自身に与えられた部屋で読み始めていた。

ヴェラは魔力に関しての本、モニカはメイドに関しての本、ブリジットはハーブに関しての本を手に取った。


 ちなみにヴェラは「魔道具を使っているのに、魔力のことをいまいち理解していないから」

 モニカは「使用人の仕事をしているけど、実際本を読んだことがなかったから」

 ブリジットは「ハーブの本は珍しくてなかなか見ることができないから」


 という理由で読んでいる。



 読み始めて1時間ほどだろうか、空が暗くなり始めた頃。

ブリジットのいる部屋のドアがコンコン、と叩かれる。

 ブリジットが、どうぞと返事を返すとすぐにドアが開けられた。


「あら、本を読んでいらっしゃったのね?勉強熱心ですわね」


 先ほど部屋に案内をしてくれた女性、エルダである。

エルダはブリジットの返事を聞くことなく、次の言葉を紡いでいた。


「そうそう、フランシス様が貴女をお呼びですわ。ご案内しますね」


 主人の命は即行動。

ブリジットは手元にあった本に持参したしおりをはさみ、軽く化粧を直してから向かうことにする。

 エルダが化粧を直す時間くらいあると思うわ、と言ってくれたからである。

普段は直すことは少ないが、フランシスに会う、と思うだけで直していこうと思ったブリジット。

そんな自分の乙女心には気づいていないのだが。



 エルダに案内をしてもらい、フランシスがいるという部屋に入る。

すると目の前には困った顔をしているフランシスと、フランシスに似た顔立ちをしている男性と女性がいる。

 ちなみにその二人はとっても嬉しそうな顔でブリジットを見ていた。


「ブリジット、こっちへ」


 訳も分からず、何故かエスコートをされてフランシスの隣に連れてこられたブリジット。

ブリジットが頭に疑問を浮かべる中、フランシスは彼女にも分かるようにと話をし始める。


「父上、母上。彼女が最近王都で雇い始めたブリジット=ベルジェだ」


 これで呼ばれた理由を察したブリジットは、フランシスの後に挨拶を述べる。


「フランシスの父のバーナードだ。君は大変優秀だとヨハンやジーンから聞いているよ」

「妻のアンドレアよ。ブリジットちゃん、よろしくね」


 ニコニコ笑顔のアンドレアは、さらに続ける


「フランシスにも春がやってきたのね。こんなに可愛らしい子で羨ましいったら、ねえ」


 彼女がテンションを上げすぎたせいか、ブリジットがいきなりフランシスの両親を紹介されたから緊張しているのか、両方だと思うが最後の方の言葉はブリジットには聞き取れていなかった。

 だが、母親の発言にギョッとしたのはフランシスだ。


「母上、それはまだ……」

「んもう、フランシス?貴方は昔からヘタレなんだから……何が氷の公爵よ。単に勇気がないだけじゃない」


 アンドレアはフランシスにお小言を言い始め、ヒートアップしていた。後でブリジットがフランシスに聞いたところによると、顔を合わせるといつもお小言が始まるらしい。

 そんな彼女に慣れているバーナードは、フランシスとアンドレアを無視してブリジットに話しかけ始めた。


「君は今回フランシスが持ってきた魔道具に関わっていると聞いたよ?どうして思いついたか教えてくれないかい?」


 とブリジットに話しかけ始めたため、中々なカオスな空間になっていた。

今日は もう1話 更新予定です。

時間は18時以降になるかと思います。

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