1 いきなり波乱の予感しかしねえ……!
今回はなんか……R15に寄った気がします。
式典が終わってはや1週間ほどが経った。
「しょうた〜、暇だぞ〜」
「おう、わかった。⋯⋯だから、頼むから俺の膝上からどいてくれ」
花火が打ち上がっている中、俺は
「シルフとか妹みたいなものだし! 全然そんな目で見れないし!」
と必死に弁解していた。
⋯⋯まあ、たとえ妹だからと言ってそういう目で見れない、なんてことはないでしょ? と、ツッコまれたんだが⋯⋯。
俺が「妹みたい」とか言ったせいなのか、やたらとシルフが密着してくるようになってきた気がする。⋯⋯うーむ。この状況は、下半身はともかく心臓には悪いな!
「シルフ、とはいえ俺は今宿題をやっていてな?」
「わかってるぞ。でも、ここをどく気はない」
「なんで!?」
ツッコミを入れてみたが、シルフはこちらを見上げてきょとんとして、一言。
「それよりお前のソシャゲの周回をやってやっている私に感謝はないのか?」
と言ってきた。
「⋯⋯アリガトウゴザイマス」
まったく心のこもっていない言葉に気を悪くするかと思ったが、彼女はふいっと下を向いて、それきり話かけてくることはなかった。
8月1日の22時という、自分史上最速で夏休みの宿題を終わらせたその時、
「やっぱり来やがったか」
俺のスマホ(異世界版)にフローラさんからメッセージが届いた。
怠け癖のある俺が、わざわざ夏休みの宿題などという代物を終わらせたのは、異世界から面倒事が来るだろうと予想していたからだ。
「しっかし⋯⋯身体が未だに痛いままだな」
「あれから毎晩エリシャと会っているのに頼まないからだぞ」
「まあ、そうなんだけど⋯⋯」
全身筋肉痛、そして身体の節々にそれとは別の痛みが感じられる。それも、祭りから帰って眠ったあとからずっとだ。
「⋯⋯よし! 行くか」
なんとか立ち上がり、程々に準備を済ませ、瞬間移動を実行した――――――。
「あら、着いたのね」
「ういっす。⋯⋯それで、なんですか?」
メッセージと同時に送られてきた写真の場所に飛んだのだが。⋯⋯まさかとは思ったがここは⋯⋯魔王城の俺の部屋か?
「うんうん。今日来てもらったのはね、そろそろシルフの身体の力脈を活性化させてもらおうと思って⋯⋯」
「!?!」
フローラさんの一言でシルフがビクリと反応し、そのまま固まる。⋯⋯力脈?
「⋯⋯って、なんすか?」
「まあ、人でいう血流をよくするみたいな感じでね。しょうちゃんにはこのクリームを塗ってシルフの身体のツボを⋯⋯てい!」
「?」
「んな!?」
説明途中で、シルフが俺の手にある指輪の中に逃げた⋯⋯瞬間にフローラさんが指輪にデコピンを加えた。
「それじゃあ早速やってもらおうかしら。⋯⋯あ、私の役割はこれでおしまいだから⋯⋯はいこれ」
「あ、どうも」
解説書を受け取り、とりあえず一通り読む。その間にフローラさんが部屋から出ていった。
「なになに⋯⋯専用のクリームを付けてシルフの図の部分を押せば、全盛期の彼女に早く戻れる⋯⋯?」
この上なくわかりやすく簡単な説明だった。
「じゃ⋯⋯やるか?」
「⋯⋯⋯⋯」
ぶんぶんぶんぶん、と激しく首を横に振ったシルフだが、服を脱いでベッドに寝転がっており、準備は完了していた。
「やりたくないけどやる」ということか。
「はぁ⋯⋯オーケー」
別に、やましい事をするわけではない。シルフは下着を着ているし、マッサージをするだけだし⋯⋯そう! これはそういう事なんだ!
「って、どういう事だよ!」
「いいから速くしろ!」
はい! すみません今行きます!
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