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魔王城へようこそ!  作者: 大和(大)
『土の賢者』編 第4章
71/233

4 戦闘はあくまでも程々に(したかった)



「―――もうなんとなく察しているかもしれないが、その木刀はな、ただの木刀じゃねえんだぜ?」


 洞窟に移動する前に魔王が言っていたことを思い出す。


 ⋯⋯あの時は適当に流していたけれど、今こそ使う時かもしれない。






「準備はいいネ? さあ行くヨ!」


 土の大精霊チャイドが、自身の周囲に岩塊を出現させる。


(シルフ、アレを頼む)

(ああ⋯⋯魔王の言っていたアレか。結構体力を食うから嫌なんだが、短期決戦ならいいか)


 上空から、無数の岩塊が落ちてくる。見た目は、俺がここに入る時に壊した物と同じようだ。つまり、それだけ硬いと予想できる。


「ハアアアア!!」


 シルフが木刀に特大の神力(しんりき)を注いだ。―――その瞬間、


「おお!」


 「パアンッ!」と柄以外の部分の表面が弾け、本来の、()()が現れた。


 キラリとまるで金属のように光っていて、思わず見惚(みと)れてしまいそうになる⋯⋯が、今は感動している場合じゃない。


「オラオラオラァ!!」


 ものすごい勢いでこちらに落下してくる無数の岩塊を、次から次へと真っ二つにしていく。


(す、すげえ!)


 もうなんかこれだけで満たされた気分になりそうだ。




「その木刀はな、御神木刀と言ってな(命名魔王)、シルフが力を一気に注いだ時、本来の刀身が現れる仕組みになってるんだ。⋯⋯ああ、ちなみに、刀身が出てきたあとは、最低限の神力を注いでくれていれば維持できるぞ」




 シルフが力を完全に供給しなくなったら元に戻る⋯⋯だったっけか。



 なんにせよ、これなら突破口があるかもしれない。


「なん⋯⋯か! 身体も軽いし!」

「私は翔太の中で補助に専念させてもらうぞ。今の私では現界していても足を引っ張る可能性があるからな」


 こう見えて、意外とシルフは合理的な考え方をしている。

 それはそうと、本当に身体が軽い。というか、力が(みなぎ)っている感じだ。


「フフフ、ここからが本番ですヨ!」


 チャイドが白い球体を出現させ、それを叩く。


「うおっ!? (まぶ)しい!!」


 なんだなんだ!?


(土の大精霊は、どんな鉱石でも生み出せて、自分が生み出した物は自由自在に操れるんだぞ)


 な、なるほど⋯⋯。


「げげっ!」


 光が弱まったと思った途端、今度は俺達の周囲に無数の岩塊が出現していた。

 どこからでも出せるのか!?


「回避するぞ、コレット!」

「わかったわ!」


 コレットが背中に触れているのを確認して、俺は瞬間移動を実行する。



「ワハハ!」

「だよね!!」


 ()()()先は、チャイドよりも更に上だったんだが、即行でこちらに攻撃をしてきた。


 もう一度地面に()()


「コレットは、補助を頼む。ただ、ここ一番の時には突っ込んで来てくれ」

「り、了解!」


 あんまり彼女から離れたくなかったが、背に腹はかえられないか。


(行くぞシルフ!)

(ああ、任せろ!)


 一足飛びで、チャイドの方へ向かう。


「むむ⋯⋯それじゃあ、無理だヨ!」


 無数の、それもどこからでも、大小様々な鉱石が俺に迫る。


 前方に来る物は、俺が切り、それ以外からくるのは、シルフに任せる。


「ぐ!?」


 触れた瞬間、鉱石の1つが破裂(はれつ)した!?


「うわわ!?」


 次は光った!? ⋯⋯本当に自由自在だな!



「まずは、1発!!」


 それでもなんとかチャイドの目の前まで迫り、御神木刀を1振り⋯⋯しようとした。


「ここまで⋯⋯カナ?」

(?)

(翔太避け―――)



 ぐしゃっと、俺は突如(とつじょ)現れた岩どもに、避ける間もなく潰された。



ここまでお読みいただきありがとうございます!

感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。


今回もボケが少なくてすみません。次回は……いや、多分次回までは無理ですね。

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