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魔王城へようこそ!  作者: 大和(大)
『土の賢者』編 第3章
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6 「はいそうですよこの場で1番弱いですよくそったれぇー!!」その1

お待たせしました!(誰も待ってたとは言ってない)

今回は会話がメインです。読んでいただけると幸いです!



 ここで念の(ため)解説を。コルトの腕を掴んだのは別に俺が新しい性癖(せいへき)に目覚めたからじゃない。⋯⋯ほんとだよ? ほんとだからね?


 手汗でよく(にじ)むだろうと思ったから手のひらに押して、その手で掴んだのだ。結果は知っての通り、無事に成功だった。いやー、良かった良かった。


 だがしかし、成功で終わるわけでもなかったようで⋯⋯コルトはどうやら、あらかじめ地面に術式を書いておいたようだ。それも時限式の。


 魔法についてよく分かっていない俺でも手間のかかりそうだということはわかる。



 おっと、ここまで全て俺の独り言で申し訳ない。なにせ、俺は今意識を失っているからな。ここは夢の中というわけだ。そろそろ目覚めれるといいんだけど⋯⋯。






「⋯⋯⋯⋯」


 目覚めて1番初めに視界に入ったものは、知らない天井だった。


(ええと⋯⋯なんでこうなってるんだっけ? まあいいか、とりあえず2度寝を⋯⋯)


 俺は目覚めの悪い方で、寝返りを打ってベッドの感触を確かめる。柔らかい、良質なベッドだ。


「翔太君? もうそろそろ時間だよ? 起きてー」


 耳元でそんな、聞きなれた声がした。そう、いつもはこんな豪華なベッドも何も無い謎の空間でよく聞く声が⋯⋯⋯⋯ん?


「なんでいるんだ!?」

「わっ!?」


 ガバッと俺は勢いよく身体を起こす。不思議と痛みはどこにも感じなかった。


 果たしてそこに居たのは長い銀髪で、まるで銀河を思わせるような瞳をした時空龍⋯⋯チトセだった。


「おはよう! 翔太君!」

「お、おう⋯⋯」




「はい、あーん」

「いや、1人で食べられるから⋯⋯」

「大丈夫だよ、今この部屋には誰もいないし」

「途中で入ってきたらどうすんだよ」

「その時は、私がちょちょいのちょいってするから、大丈夫」

「そ、それなら⋯⋯」


 ⋯⋯そこまでしてすることなのかとか、そもそも身体は全回復してるんだから本当に1人で食べれるんだがとか色んなものを飲み込んで、差し出されたなんかよくわからない果物を食べた。


 ⋯⋯丁度その時、


「いいご身分じゃな。自分は何もしていないくせに、目覚めには1人立ち会うとは⋯⋯」


 ビクッとチトセの身体が震えた。またしても聞きなれた声だ。


「翔太、おはよう。まーた今回も無茶をしてくれおって。お守りはどうしたんじゃ? 聞けば、戦う直前に夏蓮に預けたとか」

「あ、ああ。いや、なんかエリシャから貰った物って⋯⋯じいちゃんばあちゃんから貰ったお小遣いみたいに、無闇に使っていいものじゃない感じがして」

「な⋯⋯! おばあちゃん⋯⋯」


 なにか別のところでショックを受けているような気がする。ものの例えだったんだけど。⋯⋯というか、やっぱり途中で誰か入って来ちまったじゃねえか。まあエリシャならいいか。


「口調⋯⋯変えようかな」

「いやいやいや! そういう意味で言ったわけじゃなくてだな!?」


 エリシャがふと自らのアイデンティティを揺るがしかねない発言をしたので、慌てて俺は補足説明をする。


 とりあえずエリシャの説得には成功し、その上、部屋に入ってきてもらった。そうして一段落ついたところで、またしても、



「ハハッ! これは豪華だねえ! 旦那の所も」


 いや、今度はあまり聞きなれていない声がドアの方からした。


 それは、ギムギスさんを吹っ飛ばしていた女性だった。どうでもいいが、俺はマンガなどで新キャラが既存キャラを叩きのめす展開が苦手だ。⋯⋯まあ今回の場合は、ギムギスさんの方の実力もわかっていなかったため、例外だが。


 それはそうと、俺は1つ言っておくべきことがあるだろう。


(おい! なんで全員銀髪っていうか、白髪(しろかみ)なんだよ!)


 チトセにエリシャに男(まさ)りな彼女⋯⋯作者よ、もう少し色のバリエーションを考えてくれ。



ここまでお読みいただきありがとうございます!

感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。


今更ですが、50ptになりました!

これも皆様のおかげ……これからも頑張っていきます。次は60ptですか……遠いですね!

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