3 一気にカット!
それから俺達は、何度も死にかけ(俺は多分何回か死んでる)、連携を組んで、戦闘スタイルを状況に応じて使い分け、2週間も経たないうちに素材を集め終えた。
割愛されたこの話はまた時間があれば話すとして、何故こんなにも駆け足になったかと言うと、まあ⋯⋯なんかよくわかんないけど、コレットと時空龍に急かされたからだ。
コレットからは「この素材集めは私への試練も兼ねてるんだって! 手速く済ませちゃいましょ!」と言われ、時空龍からは「実は、納品期限があと2週間切っちゃったんだ⋯⋯」と伝えられ、俺達は電光石火で事をなした。
「⋯⋯それで、この数日間は調子が悪そうだったんだ?」
「は、はい⋯⋯」
「ふーん⋯⋯別に、怒ってるわけじゃないんだけどね。でも、ボクが『忙しい』って言ったのは1度きりだし、直接的じゃなくても、もうちょっとボクを頼ってくれてもよかったのになーなんて⋯⋯別に怒ってるわけじゃないけどね」
いや、怒ってる⋯⋯正確には拗ねてるだろ、夏蓮。
学校からの帰り道に着いてきやがって⋯⋯周りの視線が痛いから近くのファミレスに逃げ込んだというのに⋯⋯いや、逃げ込めたのか? もしかして俺は追い詰められているのか?
「翔太〜、ドリンクー」
「ん? あ、ああ」
隣でドリンクバーとパフェを注文したシルフの要望に応えるため、俺は席を立つ。助かった! 冷や汗ダラダラだったからな。
「で、どうだったの?」
戻った頃にはレンの態度が軟化していた⋯⋯わけでもなく、変わらぬ調子で訊いてきた。
「え、どうって⋯⋯?」
そう返したあと、俺はほぼ無意識にお冷を口に含む。
「ほら、なんかその流れだとコレットと結婚⋯⋯しちゃいそうな気がするんだけど」
うん、言わなくてもわかるよな。俺は当然水を吐き出しかけたよ。そしてむせちゃったよ。
「ゴホッ⋯⋯ゴホゴホッ!! ま、まさか、そんなわけないだろ!?」
俺はやや興奮気味な様子で否定する。⋯⋯声量はなんとか抑えたが。
「え? 違うの?」
「違う違う!」
俺はジェスチャー付きで否定する。
「なんか身内に2人もあった上で、なんか任されてる感出してたけど違うのかな?」
「いや⋯⋯きっと違う! 違うと思う! なんか結構序盤からそんな気がしてたけど、きっと違うと思う!」
「じゃあなんなのかな? 2人の関係は」
そう、コレットとの関係はなんというか⋯⋯ええと、
「そう! 相棒ってやつだよ、パートナーだよ。これからもきっと、俺達は沢山の試練を乗り越えて⋯⋯あれ? これはこれで面倒だな!」
「パートナー⋯⋯相棒⋯⋯」
なんか隣でシルフが繰り返し発音しているけど、今は手一杯だからほうっておこう。
「まあいいや⋯⋯今日ボクが言いたかったのはね、もっと頼ってくれてもいいんだよって言うこと⋯⋯というかもっと頼れ!」
「ああ⋯⋯そういう」
確かに、色々理由があるにせよレンにはこれまでほとんど頼ってこなかった。⋯⋯「支援する」と言ってくれたのに。
まあでも俺が、レンの事を全く考えていなかったわけじゃあない。
「悪かったよ⋯⋯でも、そろそろ頼ろうかと思ってて、な」
「え、そうなの!?」
そろそろ式典が行われる時期だ。そこに向けて、さまざまな組織が既に動き出している。当然、我らが魔王軍だって動き出している。
「くくくっ」と怪しげな笑いを、あえて見せる。
「レンには魔王達の店の、客寄せをしてもらおうか!」
レンが呼び込みをしてくれれば百人力よ!
ということで式典編が始まります。
急に飛ばしてしまってすみません。
あと、急ピッチで書いたので出来が中途半端ですみません。
とりあえず、ここまでお読みいただきありがとうございます!
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