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魔王城へようこそ!  作者: 大和(大)
『土の賢者』編 第2章
50/233

1 さっさと済ませようぜ



「はあ⋯⋯」

「今日も行くのよね?」

「まあなー」


 翌日も素材集めのために俺達は集まった。まだ俺学校あるんだよな。夏休みはまだまだ先だし。


「今日は何の素材? ⋯⋯というか、そもそもあといくつあるの?」

「あとね⋯⋯22種類」

「う、うわあ⋯⋯」


 多すぎだろ。マジで何に使うんだろう。


「で、今日の欲しいのは、ここにいるらしいアルマジロの素材だな」

「アークアルマジロね」


 もうなんか本来の名前を言うのも億劫(おっくう)だな。


「略称は、アクマジロとかでいいか⋯⋯」

「え、あ、うん」






 それからしばらく経って、


「ダメじゃねえか! 俺はもう帰るぞ!」

「そんなこと言うな翔太、スタンプを押せば終わりなんだぞ!」

「それが押せないから困ってるんだろうが!」


 俺とシルフはアクマジロから走って逃げていた。今、コレットとは別行動をしている。

 ほんとに、勘弁してほしい!


「シルフが、『相手は魔力を持った魔獣だから、魔王から貰ったスタンプを押せば勝ちだぞ』とか言うから、舐めプしようと思ったのに⋯⋯!」

「大丈夫だ翔太、それは事実だから」

「ほんとかよ!?」

「おう、口の中に手を突っ込めばいいだけだぞ!」

「⋯⋯それ、やっぱりいいです!」


 絶対噛み切られて死ぬだろ。あと、今の状態じゃ出来ねえじゃねえか!!


 ちなみに、後ろから転がって迫ってきているアクマジロは、表面の皮が分厚く、その上鱗が超硬い上に、あらゆる物から耐性があるらしい。あと、何よりも⋯⋯


「でけえよ!!」

「それは私も思った!!」


 恐らく、丸まっている状態で15メートルはある。


「ああもう、能力使いたい!」

「それはダメだぞ!」


 わかってるけども。

 瞬間移動を使うと、相手に警戒されるうえに、余裕で見切られて詰むらしく、今回俺は自身能力を封印して、走って逃げている。でも、神性が送られているとはいえ、そろそろ体力がもたないんだが!?


「あああああ!!!! チェックポイントまだか!?」

「もう少しだ! 耐えろ翔太!」


 そのまま少し走っていると、前方にコレットが見えた。あれは幻覚か? いや、本物だな。


「翔太ー! ここまで頑張って来てー!!」

「うおおおおぉ!!」


 ゴロゴロと転がって、コレットの足元に滑り込んだ。もう、後ろは見たくない。


「お疲れ様、多分これで勝ったわよ」

「へ⋯⋯なんで?」

「それはね⋯⋯私が来たからよ」


 いつの間にか、俺の目の前に1人の女性が立っていた。


(⋯⋯誰?)

(知らなかったのか?)

「はじめまして、鈴木翔太君。今回の素材はあなた達に荷が重い物だったから、私が助力することになってね」


 へぇー。


(助力システムなんて、あったの?)

(ああ、ただ、彼女クラスの大物となるとあまり都合が空いている者が少なくてな)

(じゃあなんで俺に素材の依頼が来てたんだ?)

(それは簡単だ。翔太が神と契約した者の中で、1番暇をしてたからだろう)


 俺、そんなに暇してたかな? 結構忙しそうにしてた気がするんだが。⋯⋯まあ、コルトと戦った後は、確かに暇になってたかもな。


「やっぱり⋯⋯凄い」


 コレットがなんとか立ち上がった俺の隣で、1人(つぶや)く。


「そういえば、」


 「アクマジロはどうなった」と言おうとしていた口は、後ろの光景を見た途端、動かなくなった。

 ⋯⋯倒されている。というか、気絶している? アクマジロは丸まった状態ではなく、地面に突っ伏して、意識がない様子だ。


「ふふ⋯⋯どうかしら、私のチカラは」


 そこで改めて目の前の女性の方に頭を向ける。


「改めて、自己紹介ね。私は現土の賢者⋯⋯つまり、コレットの母ね」


 母親同伴⋯⋯だと!?



ここまでお読みいただきありがとうございます!

感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。


……モンスターとか素材の名前考えるのめんどくさいし、時間がかかる……まあそれも楽しんでやろうと思うので俺はいいんですけどね。

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