表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王城へようこそ!  作者: 大和(大)
『土の賢者』編 第1章
49/233

7 そろそろ次に進みたくて



「今日もよく来たな」

「おう」


 いつも通りエリシャの部屋に向かうと、いつもよりやつれた様子のエリシャが出迎えてくれた。


「早速じゃが、ボディチェックをするぞ」

「え、ええ⋯⋯」


 手を伸ばしてきたので、俺はなんとなく後ろに避ける。


「? 先刻のように、今日も傷を負ってきたのではないのか?」

「いや、今日は大丈夫だった」

「ふむ。それは良かった。⋯⋯それとは別として、」


 エリシャが後ろから紙袋を取り出し、俺に手渡した。俺はすぐに中身を確認する。


「これって⋯⋯」

「そうじゃ、エリシャ・ダイア特製治癒の守り『その2』じゃ!」

「お、おおぉ⋯⋯」

(なんとも捻りのない名前だな)

(⋯⋯そこは触れたらダメなところだぞ)


 中にはこの間の物とは少し雰囲気の違うお守りが10個ほど入っていた。


「でも、なんで急に?」

(わらわ)もそろそろ忙しくなってきてな、恐らくこの会合の時間も取れんくなる」

「まじか」


 昨日もなんだかんだ言ってエリシャが治してくれるのに期待してるところがあったからなー。


「これ、1つにつき俺の残機が1あるってことか?」

「うむ。そんなところじゃな」


 「くれぐれも慎重に任務をこなすように」と付け足して言う。エリシャには、彼女もどうやら無関係ではないようなので、昨日の夜のうちに全て話してある。


「まあ、数が減ってきたら連絡をよこしてくれればよいからな。空き時間を利用して作っておいてやるから」

「お、おう。すまんな」

「まあ安心しろエリシャ、私の力も戻ってきている所だ。最低でも致命傷は避けてみせるからな」

「それは心強いな」


 シルフまで交えて、話してこんでいると、コンコンとドアがノックされる音が聞こえた。


「陛下! 時間ですぞ!」


 俺は慌てて物陰に隠れる。多分意味無いけど。


「わかっておる。すぐ行くから待っておれ」

「なんか、エリシャも今大変なんだな」

「うむ、そういうことで、今日は解散じゃ。お互い健闘を祈ることにしよう」

「おう。よくわかんないけど頑張ってな」

「それじゃあな〜」


 皆片手を挙げて、一言ずつ言ったあとに、俺達は家に戻った。






 

 気がつけば、俺は白い世界にいた。(そら)も床も、全てが真っ白な世界だ。


「突然なんですか⋯⋯」


 開口一番、俺は疑問を投げかける。あんたも今忙しいんじゃなかったっけ?


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

「?」


 ブツブツとなにかを言っているっぽいが、よく聞き取れない。⋯⋯今日は早めに眠れると思ったんだがなあ。


「確かに、私は見返りなんて一切求めずに、鈴木翔太を愛しています! それに、私も今忙しい。⋯⋯⋯⋯でも! だからと言って! 私より先にお姫様抱っこされる子が現れるなんて思わないじゃない!」

「あー⋯⋯」


 そこかー。うう、なんか思い出しただけで恥ずかしくなってきた。


「翔太君も満更(まんざら)でもなさそうだし!」


 そう、こちらを見て叫んできた。⋯⋯この(ひと)、若干ヤンデレ属性が入ってる気がするんだけど⋯⋯そう思ってるのは俺だけじゃないよね! ⋯⋯よね!?



 その後、俺は彼女の頭を撫でながらなんとか機嫌を直してもらい、いつもの時間に寝付くことが出来た。⋯⋯結局時間変わらなかったーー!!


ここまでお読みいただきありがとうございます!

感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。


次回からは2章に入る予定です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ