2 次はなんだよぉ……
「よっ⋯⋯と」
ふぅ。なんとか無事に終えることが出来たな。
「ありがと、翔太」
「当然のことをしたまでだよ」
悪い気はしないけど、感謝されてもなあ。⋯⋯あと、
「伝えておくべきことがあって⋯⋯」
「何?」
「あと必要な素材が23個くらいあるんだけど、手伝ってくれないか?」
「もちろん、他のやつにも頼ってみるけど」と後に付け足して、俺はコレットに協力を求めた。頼む⋯⋯これ、俺とシルフだけじゃ達成出来ないものだから。
「⋯⋯うーん、いいけど」
「おぉ」
「ただし! 私にも都合があるから、」
「うん、わかってる。ちゃんと呼ぶ時間を考えて―――」
「翔太には、それも手伝ってもらうわよ?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯お、おう。ま、マカセテヨ」
予想外の提案に、俺も流石に固まってしまった。
「あ、駄目だった?」
「い、いやーちょっと忙しくなるなあってだけで、駄目というわけじゃあないよ」
俺、地球人なのに、なんか最近異世界でばっか活動してる気がするんだが⋯⋯。もちろん、高校にはちゃんと通ってるけどさ。
「コレット、翔太に頼みたいことってもしかして⋯⋯」
「う⋯⋯そう、賢者になるための試練のことでね」
それまで黙って、回収した角を瞳を輝かせて見ていたシルフが口を開いた。⋯⋯試練?
「試練か⋯⋯土なら、まだ安全かもしれないが⋯⋯それでも翔太並の紙耐久だとすぐ死んでしまうぞ?」
「わかってる。⋯⋯だから、どうしても手伝ってほしくなった時にだけ頼るつもりよ」
すぐ死ぬって⋯⋯今日ですら危うかったのに。ううむ。
「そう難しい顔しないで、私が受けてるのは、まだ危険なことをする前段階だから」
俺の顔を見て、コレットが安心させるために、落ち着いた口調で話す。
「へぇ⋯⋯なら、なるべく早めに頼ってくれよ。⋯⋯何があっても」
「え? もちろん、じゃんじゃん頼っちゃうからね!」
よし、これで大丈夫だろうか。
「じゃあ、今日はありがとう」
「じゃあまた明日ね〜」
俺達はコレットに手を振りながら、一旦別れを告げる。明日⋯⋯明日かぁ。
「もう7月なんだよなぁ」
「?」
水着とか⋯⋯ないですかね? ⋯⋯ない? さいですか。
賢者になるためには⋯⋯賢者という称号を手に入れるには、条件がいくつかある。その一つが、契約する神に認められることだ。神は、様々なことで相手を試すらしい。
「⋯⋯だからって、なんでもっと早く呼んでくれなかったの!?」
「仕方ないじゃない! 私だって、出来れば自分1人で解決したかったんだから!」
「あー! 時間がない、とりあえず俺はこっちに行くから!」
「了解! 私はこっちね!」
俺達は、大急ぎでその場で二手に別れる。
俺達は今、あの例のショッピングモールのようなところにいる。
⋯⋯どうやら最初の試練はここにいるであろう土の大精霊を見つけることらしい。⋯⋯できるのだろうか。24時間かけても、全体の3分の1ほどしか回れないこの場所で。
「しかも残り時間10分て⋯⋯」
「まあ、私がなんとかしてやろう。古い敵のようなものだからな」
敵かよ⋯⋯。友とかじゃないのね。
「では翔太、私が言った通りに頼むぞ」
「お、おう」
俺は少し開けた所に出て、近くにあったソファに腰掛ける。
(⋯⋯ほんとにこれで来るのか?)
(もちろんだ。やつは飽きっぽいというか、我慢の足りない性格だからな。⋯⋯自分で隠れて見たはいいものの、結局、ギリギリまで見つけてもらえないから出てきてしまう⋯⋯そんな、マイペースなやつだ)
(へ、へぇ⋯⋯)
それ、試練として成り立ってんのかな? まあいいか、俺がどうこう言える話でもないし。
「失礼、隣⋯⋯よろしいですかな?」
「え⋯⋯ああ、はい」
もしかして⋯⋯と思いながら、隣を見ると⋯⋯
(⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯シルフ、このひとか?)
(そんなわけないだろ)
ニコニコと、好意的な顔で、俺の隣に腰を下ろしたのは⋯⋯
(じゃあこの爺さんだれだよ⋯⋯)
(知らん、たまたま隣に来ただけだろ)
どこにでもいそうな、散歩に出かけているような、おじいさんだった。
おじいさん釣れちゃったよ⋯⋯。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
大急ぎで書いたので、色々と欠陥があるかもしれません。……すみません。次はもっと余裕を持って書こうと思います。
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