終 スタートライン
「いてて!」
「ご、ごめん! 大丈夫?」
「まったく、翔太のくせに無茶しやがって⋯⋯」
俺は今、夏蓮に怪我の手当てをしてもらっている。⋯⋯うんうん、最高に幸せだな〜。
「魔王達はまだなのか?」
「話し合い、長引いてるね」
コルトとコレットには、帰ってきた魔王達3人と、直接会って、話してもらうことにした。俺ももう面倒事はごめんだからな。
「はい、それじゃあ治癒魔法かけるから、じっとしててね」
「おう」
治癒魔法か⋯⋯初めて経験するな。
「いやー、終わった終わった〜」
しばらく経って、俺の手当てが一通り終わった頃に、魔王達が部屋に入ってきた。
「コルト・エルドラドとコレット・アガルダの2名は無事送り帰すことが出来ました⋯⋯」
珍しくギムギスさんが疲れた口調で報告してくれた。
「もうみんなくたくただな」
俺達の表情を一通り確認した後、魔王が語り始めた。
「なんだ?」
「いや、実はさ⋯⋯この城でやりたいことが決まったんだが⋯⋯発表してもいいか?」
「では、本日はそれを聞いて解散ということで」
見回せば、「ろくなことを言いだしそうにない感じだけど、聞くだけ聞いてやろう」という顔を全員がしていた。
「落下してくる岩石を駆け上がってく時に思ったんだよな、もうちょっと一般人にも俺達の苦労を知ってほしい⋯⋯というか体験してほしいなって⋯⋯」
「それで、何をする気なんだよ?」
俺は前置きから話しだした魔王に本題に入るように促す。
「ふふん⋯⋯」
ここにきて、魔王は無駄に貯めを入れる。
「魔王城で、遊園地を作ろうと思う!」
「みんな、お疲れ様」
「いつも通りの世迷いごとですね。では解散で」
「あ、はい、それじゃあ⋯⋯お疲れ様でした」
そう言って、俺はふたりを連れて、帰ろうとする。
「ちょっと待ってくれよ! みんな疲れてるのはわかるけど、せめて良いのか悪いのかぐらい教えてよ!」
まったく、ここにきてひっぱるなよな。答えは1つなんだから。
「良いに決まってるだろ? ⋯⋯シルフとレンもそう思うだろ?」
「ああ、もちろんだ」
「ボクも全然オッケーだよ!」
⋯⋯もう帰ってもいい気がするが、観測者として残り2人の意見も聞いておこう。
「お、おぉ⋯⋯なら、フローラとギムギスは?」
「あなたの意見に私が反対すると思った? 賛成に決まってるじゃない」
「もう、それでいいのではないでしょうか?」
よし、全員同意してくれたみたいだな。ギムギスさんだけ投げやりな感じはしたけれど。
「じゃあみんな! 今後の方針は魔王城にテーマパークを作ることってことで、今日は解散! お疲れ様でした!」
最後はなんだかんだありつつも魔王が仕切って終わるのか。まあ、真剣勝負より、こんなグダグダ具合の方が俺はやっぱ好きだわ。
そんなこんなで、俺達と魔王軍の目標が今打ち立てられた。⋯⋯⋯⋯目標できるの遅くないですかね⋯⋯?
ここで、一旦の区切りとさせてもらいます。
再開は6月1日からの予定です。あくまでも趣味で書いてるので、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
次回からはコレットさんを主に置いてやろうかなと片割れと相談しております。
気が向いたら、ブクマやら、最新話の「後書き」の下にある(らしい)ポイント評価にもご協力お願いします。
ポイントをいただけると作者が喜びます。……それだけです。
それでは、長文失礼いたしました。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
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