#5 前置きがまるでなかったかのようになっている!
いつも通りの1000字程度の文字数ですが、前回よりも増えていると思います。少しだけですが、多分。
「ぷはあ!! いやー、潜った潜った」
「浅いうちは温かかったけど、やっぱり底の方まで行くと冷えてきたわね」
「なかなか興味深い生き物ばかりでした」
「コルトも楽しかったろう?」
「僕は……その、初めての経験で驚いてばかりでしたよ……」
「はぁ。暗いところは嫌いです」
大自然を堪能した俺達は、口々に感想を述べ出す。もちろんその場その場で意思疎通はしていたが、事が済んだ後だからこそ言いたい事だってある。
「それで……コイツ、どうすんの?」
「と、言われましても……」
「こういうのは食うのが無難じゃろ?」
海底までの道のり(生身の身体)で、出会った全長80はある巨大な魚……俺達はそいつを叩きのめした。……そこ、蛮族とか言わない。
「本当に良かったんですかね? 完膚なきまでに倒してしまいましたが……」
コルトの言う通り、特に白熱する要素がないまま水中での戦闘が終わってしまった。
「だって追ってきたし」
「一応縄張りは避けてたのよね」
初めこそ穏便に済ませようと努力していたんだが、あんまりにもしつこかったため叩いて追い返すことを試みた……がしかし、
「まあ、たとえなにかあっても基本的にエンドラが悪いし」
「そうですね、私達に被害はないでしょう」
みんな慎重に立ち回っていたのに対し、こいつだけ明らかに加減がおかしかった。……ぶっちゃけ言って獲物を仕留める獣の眼をしていた。
「新しい物を見つけたらまず味わうのが普通じゃろ?」
「その『普通』、お前だけだからな?」
エンドラのペースになりかけている所をツッコミを入れてこちらのペースに引き戻す。
「……一応写真だけでも撮っておくか」
「む? 記念撮影か?」
「証拠用の写真です!」
海中で何度も話していたが、もしこいつが新種の生物なら写真や動画でだけでも存在していたという記録を残しておくべきではないのかというものだ。
「つっても、このご時世画像の加工なんざ誰でも出来ちまうしなぁ……」
別段、こいつを昼食で頂くことになっても構わないが、その場合これだけが悩みの種になる。
オマケに俺ら、仮にも悪名名高い魔王軍だしなー。
「あ! お腹に卵とかないかしら?」
「それです!」
「フローラ、ナイスアイディア!」
こういう時のために高性能最新鋭の保存容器が用意してある。準備の良い魔王軍かっこいいー。……持ってきたのはギムギスだけど。
その後、無事卵を発見し、魔王軍の3人で「これで資金が増える!」と大喜びしながら保存容器に詰め込み、安心して巨大魚を頂くことが出来た。また帰ったあとに話す内容が増えちまったな。
……さて、淡白ながらも癖になる食感を噛み締めながら「翔太は元気にしているだろうか?」と向こう側にも思いを馳せておくか。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
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さて、今週も頑張りますか! それでは!




