11 庶民派……うん、庶民派……
※注意 後で修正するかもしれない話の1つです。
「さーて、ご飯じゃご飯ー」
「もうお腹ペコペコだヨ〜」
カラットの機嫌が直り、エリシャ達が続々と来た道を引き返していく……かと思いきや、俺の下に集まってきた。
「え……?」
「『え……?』じゃないわよ」
「うむ、来た道を引き返すのも面倒じゃからな」
「な、なるほど」
要するに瞬間移動で送れと。
「お前ら、もう少しゆとりを持てよな……」
「じゃあ翔太は歩いて戻るのか?」
シルフに聞かれ、俺は言葉に詰まる。……えーと。
「そ、それとこれとは話が―――」
「よし、決まりだな!」
「さあ! 浜辺に戻るぞ!」
わかったよ……。旅行気分を味わう為にも極力使いたくないんだけどなぁ。
昼食はある意味定番とも言えるバーベキューだった。
「さあさあ! みんなどんどん食ってくれ!」
コレットとカラットの父親であるダートさんが肉を焼いてくれている。聞いた話によると、実家から送られてきた物らしい。
「美味いな……よくわかんないけど」
「ハッハッハ! 味わってくれているなら嬉しいよ」
気さくな笑みをダートさんに投げかけられる。肉や野菜を焼いている彼の目は生き生きしているな。
「まるで鉄板を前にした翔太みたいだな」
「俺、あんな顔してたのか? ……ていうか今も一応鉄板の前だけどな」
にしても、もっと格式ばった料理が出てくると思っていたんだが、まさかBBQとは……。なかなかにリアルが充実している気分だ。
「まあ、焼肉とかってあんまり食えないんだけど」
どうでもいい自身の好き嫌いを吐露しながら野菜と一緒に肉を頬張る。ちなみに野菜も実家の物らしい。……何気にダートさんの実家凄いな。庶民設定どこ行った?
「翔太は野菜の方が好きなの?」
「いや、ただ油っこいのが苦手なだけで、野菜の方がいいってわけでもなくてな」
コレットの質問に率直に答える。
「へぇー。……なるほど」
そんなに考え込むような返答だっただろうか?
まあいいや。
「じゃあ、ちょっと散歩してくるわ」
「……あ、うん。行ってらっしゃい」
俺は、自分にしては珍しく、自然な流れでその場を去った。
(別にそんなことしなくてもいいだろー)
「いいじゃん、俺が押し付けてるだけだし」
今、俺とシルフは先程訪れていた祠にいる。
「……よし、こんな感じかな。どうだシルフ? 神様としての感想は?」
「いいんじゃないか……というかそういうのは私に貢げ!」
さっき来た時に気づいたことがある。
この祠は手入れがされていて、綺麗ではあったが、備え物がなかったのだ。
「次は花でも持ってくるか」
「……私の扱いと差がありすぎないか?」
「いや、だって幼女だし……」
「『幼女』関係ないだろ!」
「いてっ!」
スネを思いっきり蹴られてしまった。……痛い。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。
最近は本当に忙しいんですが……自分で立てた期限はやっぱり守るべきですよね。
ということで、今週中にあと1話は更新しようと思います。(できれば)
それでは!




