#4 高火力の茶番
キャラ説明(なんか増えすぎたので一応書いときます)
魔王;魔王
フローラ;魔王の妻
ギムギス;魔王の部下
エンドラ;龍
コルト;地の勇者、チビ
ヒノデ;光の女神、若い
「そこじゃ!」
エンドラが威勢のいい声とともにボールを投げる。
「ぬあっぶねえなあ!?」
砂煙を上げて一直線に向かってくるボールを俺は間一髪のところで避ける。お、音を置き去りにしたぞ!?
「殺す気か!?」
「なはは! 死なないから良いではないか!」
俺は割と本気で言ったのに、飄々とした態度のあいつに腹が立つぜ!
「あなた!」
「下から来ます!」
フローラとギムギスの注意が聞こえた瞬間、足元の白い砂の中からボールが飛び出してきた。
「ちぃ!!」
顔に向かって飛んできたそれを、俺は難なく受け止める。
「この地面からの奇襲……流石あだ名が『モグラ』なだけあるぜ、コルト」
「いや別にそんなあだ名付けられた覚えはありませんが!?」
俺のボケに即行で対応してきたコルトは今外野にいる。そしてヒノデも同じく外野にいて、相手側の内野は残すところあとエンドラのみとなっている。
一方こちらも内野は俺一人だけ、フローラとギムギスは外野で待機している。
「くそ……! 俺はもっと健全で安全なレジャーがしたいのによお!」
ギムギスから「一応健全なスポーツですよ……」という指摘を受けるが、そんなことは関係ないとばかりにボールを地に向かって投げる。
「ここだ!」
そして、ボールが地面に激突する寸前に魔法で穴をあけ、軌道を調節してエンドラの足元を狙う
「!! なぬぅ!?」
予想外の攻撃にエンドラは反応が遅れ、回避するだけでボールを回収することができなかった。
「よし! いけギムギスぅ!!」
「わかってますよぅ!」
ボールをキャッチしたギムギスが再び地の底へとボールを投げる。
「うおお!!」
「だりゃああああ!!」
「はああ!!」
「せりゃあ!!」
エンドラがなんとか当たるまいと避けるなか、俺達は容赦なく奇襲で攻めていった。
……途中で「自分でやっといてなんですけど、あれってルール的に大丈夫なんでしょうか?」とか「そもそもあれだけの負荷に耐えられるあのボールは何なんでしょう?」といった疑問の声が外野のふたりから聞こえてきたが、そんなことはお構いなしに暴れまわった。
あとはもうなんか、ノリだった。
「いやーいい汗かいたのう」
「はいはい、これで満足か?」
「そうじゃなー」
パタパタと手で扇ぎながら日陰で涼むエンドラ。
今俺達はギムギスの作ったかき氷を食べながら、休息中だ。
「さて、それじゃあ次は儂がお主らのわがままに付き合ってやるか」
「ほうほう……なら、せっかく明かり役がいるんだから海底探索でもしようぜ」
「透き通って見えるぐらい綺麗な海なんだからさ」と付け足してみんなを誘ってみたところ、満場一致で即決……とはいかなかったが、全員で海に潜ることとなった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。
うーむ、なんかこっちサイドは微妙に書きづらいです。とはいえ今回も短めですいません。
次回からはもう少し文字数を増やしていくつもりです。それでは!




