表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王城へようこそ!  作者: 大和(大)
「真夏のバカンス」編
107/233

6 あまり引っ張るのはよくないと思うんだ。

(水着回を)あまり引っ張るのはよくないと思うんだ。



「ぐすっ……うぅ、なんかその……ごめんなさい」


 ひとしきり泣き終えたコレットをベッドの上に座らせて、俺は話を聞く態勢を整える。なんか俺が泣かせたみたいになってない? 大丈夫だよな、俺は何もやってないよな?


「怖い夢でも見たのか?」


 シルフがいたって真面目に問う。……ちなみにシルフのおかげでコレットの絶叫を聞けたのは俺達だけになっているらしい。相変わらず便利な能力だよなあ。


「実は、最近変な夢を見ることがあるの」

「変な夢?」


 俺が回想に浸っている間に話はサクサク進む。


「ええ、チャイド様の過去? みたいな夢なの」

「へ、へえ……」


 なんだか身に覚えがある現象だが、深く追求はしないでとりあえず相槌(あいづち)を打っておく。ここは一旦(いったん)シルフに任せておこう。大精霊(がら)みの話っぽいしな。


「……それはいいことだな。コレット、お前は着実にあいつに認められているぞ」

「?」

「どういうことだよ?」


 俺が問いただすと、シルフは微笑を(たた)えてから口を開く。


「神と契約した者にはな、契約した神の役割を半分引き受けるために過去を見る義務があるんだ。それは基本的に夢として見させられるわけだが……見せる側にも勇気のいる行為でな、よっぽど信頼していないと実現しないことなんだぞ」

「な、なるほど!」


 チャイドにある程度認められたことを知り、コレットは嬉しそうだ。

 ……確かに、自分の黒歴史も含めた全てを誰かに見せるなんて、よほどの相手じゃないと無理な行為だな。俺はシルフの過去を見たことは一度もないんだけど。


「まあ、中にはだれかれ構わず過去を(のぞ)き見する例外もいるけどな」


 シルフがすごい剣幕(けんまく)でこちらを(にら)んできた。お、俺だって好きで見てるわけじゃないんだぞと反論したいが、コレットの前で言うのも気が引けたので話を変えることにする。


「そ、そうだ! せっかくだから海行こうぜ海! チャイドとカラットは先に行ってるみたいだしさ!」

「そ、そうね! ここにいたって特にやることもないし」


 ということで、俺達は食事の時間まで外のビーチで時間をつぶすことにした。




「コレットー、まだかー?」

「ええ!? 二人とも速くない!? ちょ、ちょっと待ってよ!!」


 俺達は自室で即行で着替え、コレットの部屋の前に戻ってきていた。

 速いと言われても……俺は旅行カバンの中にあった水着を目で確認して、瞬間移動で着ていた服と入れ替えるだけだったしな。シルフだって中に着ていたから上のワンピースを脱ぐだけで終わったし……。

 でも、待つのはめんどくさいな。


「コレットー、俺が中に入ったほうがすぐに終わるけどー」

「は、はあ!? 言っとくけど入ってきた瞬間ぶん殴るから!!」


 ぶん殴るって……。


「まあ、翔太は瞬間移動で勝手に中に入れるんだけどな」


 またシルフが余計なことを言っている。頼むから俺が変態キャラみたいな言い方はやめてほしい。


「…………サキニイッテテ」

「お、おう」


 暴力は嫌だからおとなしく去ろう。



ここまでお読みいただきありがとうございます!

感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。


字数は少なめですが、一応予定通り投稿できて良かったです。あと、11月からは更新頻度高めでいこうと思います。それでは!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ