2 すでに疲労が……
久しぶりの登場なので一応紹介を
「チャイド」は土の大精霊(神様)です。
「はぁ⋯⋯」
エリシャに散々振り回された後、コレット達と合流した。そして今は、用意されていた船で移動している最中だ。
「まさか、あんなに人がいるなんて⋯⋯」
自己紹介もそこそこに、俺は外に出て潮風をあたりに来ていた。今回の旅行(?)にはコレットの1家が6人とエリシャ、そしてチャイドが参加していた。
「家族旅行かよ」
と、初めて見た時には心の中でそう突っ込まざるを得なかった。
「おお! もう島がうっすらと見え始めたぞ! この船は速いなぁ!」
「見テ見テ! あそこに魚がいるヨ!!」
そんな、俺の憂鬱な心情など露知らず、風と土の大精霊は子供のようにはしゃいでいる。
「⋯⋯楽しそうね」
コレットが遠い目をしながら言う。彼女も大変だったようだ。
「そうだ。これから一体何をするのか、全く知らないんだけど⋯⋯コレットは知ってるのか?」
「ええ!? 翔太、陛下から教えられてないの!?」
「お、おう」
まあ、驚かれるのも当然か。というか、俺が抜けすぎていただけだもんな。
「ええっと、今私達が向かっているのは混霊島⋯⋯正確には、亡魂島と言うのだけど」
「ぼ、亡魂島?」
もう響きから嫌な予感しかしないんだが⋯⋯。
「帰っていい?」
「いいわけないでしょ!」
ビシッと頭を叩かれる。⋯⋯あまり痛くはないが。
「まあ、毎年恒例の行事なんだけど、こっち側は何か起きたことがないから、私達は純粋に旅行で来たと思っていていいと思うわよ?」
「おいコレット、それフラグなんじゃあ⋯⋯?」
「毎年恒例の行事で、今までなんのトラブルもなかった」⋯⋯絶対何かが起こるな。
「よぅし! 気合い入れていくか!!」
「え⋯⋯? あ、うん。そうね」
何も起こらないことを祈りつつも、もしもに備えておこうか。
「⋯⋯とりあえず、コレットの家族に改めて挨拶してくる⋯⋯はぁ」
「はは⋯⋯頑張ってね。私も応援してるから」
「ああ、コレットもチャイドのお守り、頑張ってな」
(行くぞシルフ)
(え〜、もっと海を見たかったぞ)
(すぐに終わるから、少しぐらい我慢してくれ)
コレットと別れ、彼女の家族を探す。
シルフが何か文句を言っているが、それでも俺は歩いていく。契約上、俺とシルフがある程度離れたら俺の指輪の中に強制帰還されるため、一言断りをいれただけの話だからな。
「あ、カラットさんこんにちは!」
「あ⋯⋯こんにちは。ええと、スズキショウタさん」
少し歩いた所に、コレットの妹のカラットさんがいたため、俺は勢いに任せて話しかける。
「⋯⋯⋯⋯」
「?」
⋯⋯やっぱり、初対面の人と話すのは緊張するもんだな。というか、何を話すのか考えてなかった。
「ど、ドキドキしますね! 亡魂島!」
「あ、はい。そうですね」
「じゃ、じゃあ!」
足早にその場を去る。
(情けないぞ翔太)
(う、うるさい! あれが俺の限界だっつーの!)
(ああ⋯⋯こんな感じで、これから大丈夫なのだろうか)
シルフの不安は、正直なところ、俺も感じているものだった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
感想、誤字脱字の指摘はお気軽にどうぞ。
展開が早めですみません。次回はもっとゆっくりにできるといいなと思っています。それでは!




