百発百中
養由基「およびですか」
楚王「おう呼んだ呼んだ。お前なんか弓射るのうまいらしいやん?」
養由基「まあ私よりうまい射手は見たことがありませんな」
楚王「ちょっとなんかやってみてよ」
養由基「そうですね・・・柳の葉っぱをうちぬいてみましょうか」
楚王「いいね!おーいだれか梅酒とお饅頭持ってきて」
養由基「おやつタイムの余興かよ・・・」
養由基は柳の葉の一枚に墨を塗り、二百歩はなれて射た。
養由基「的を射てございます」
楚王「おお~すげえな!でもマグレの可能性もあるしな。もっかいやってみ」
養由基「なんとなくそう言われる気がしてました」
養由基はまた柳の葉の一枚に墨を塗り、二百歩はなれて射た。
養由基「的を射てございます」
楚王「うまいなあ!あ、いや饅頭じゃなくてお前の弓な。おーい梅酒とお饅頭おかわりー。お前も柳の葉っぱおかわりな」
養由基「終わらない気がしてきた」
養由基はまたまた柳の葉の一枚に墨を塗り、二百歩はなれて射た。
養由基「的を射てございます」
養由基「的を射てございます」
養由基「的を射てございます」
ついに一度も外すことなく墨を塗られうちぬかれた柳の葉が百枚、楚王のもとに積みあがったという。