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やわらか故事成語  作者: 中峰 浄彦
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隗より始めよ

昭王「郭隗~」

郭隗「どうしました王様」

昭王「人材が欲しいんじゃよ。すごい軍師とか名将」

燕は小国である。南の大国斉に攻められ、父親を殺され昭王は即位した。仇に服従する屈辱にまみれた王であった。

郭隗「そんなのそうそういませんよ」

昭王「そこをなんとかするのがお前の仕事じゃろ」

郭隗「斉に復讐したいんでしょ」

昭王「おうともよ」

郭隗「無理に決まってるでしょジオンが連邦に勝つくらい無理ですよ」

昭王「斉だってクソザコだったのが孫子きて一気に強くなったし」

郭隗「まあ人材を招く方法がないわけではありません」

昭王「おっあんじゃーん」

郭隗「まず私のことを師匠と呼んで」

昭王「は?」

郭隗「敬って、もてなして、金銀財宝を与えなさい」

昭王「おい」

郭隗「中途半端はいけません。黄金の宮殿を建てるくらい思い切るんです」

昭王「それで?」

郭隗「そうすると天下に才ある人物は、郭隗ごときでさえあれほどに遇されているのだから私もさっそく行ってみよう!となります」

昭王「ほんとにぃ?」

昭王は郭隗を師と仰ぎ、黄金台と呼ばれる宮殿を建てた。黄金台には郭隗への面会を求める者たちが列をなし、燕国には優れた人材が集まった。斉は滅亡寸前にまで追いつめられるのである。


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