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(第二部)五十六章 暗い目の前に新聞のような-1

お久しぶり和源です。

長らく投稿できず済みません。

少し時間がとれて書きました。

今回は短いです。

(第二部)五十六章 暗い目の前に新聞のような-1


 暗い目の前に新聞のようなものが見える。

 新聞の一面のような映像が浮かび上がってくる。

 それと同時に文字をランダムにちらちらと表示させる文面も重なって見える。

 そのなかで目を引く文面「○○○○会社×××」

 それらははっきりとせずぼんやりとしながらも鮮明な記憶に残る。

 それは目をつむっている常態での出来事。

 それを注意してみようと意識すると途端に暗闇に消えていった。


 これは自己演出での想像イメージではなく、集中力の鍛錬をしていただけだ。

 いわゆる姿勢を正して初期においては秘伝の動作を多少行うものの、神道印と真事宣(呪文)と呼吸を整えあとは集中力を維持して行くといった程度のもの。

 つまり雑念を少なくしてゆく工夫と、集中力の持続の鍛錬をしていたところだ。


 それが勝手に映像が浮かび上がって、驚いてその映像を見ようとしたら消えていったという体験。


 この体験に遭遇したならば、今までのちょっとした興味本位の行動予定など完全に色あせた。


 これは何だったのか?。

 あれは何だったのだろうか?

 その体験のことばかりが頭を駆け巡る。

 もうその事しか目の前に無い。


 何をしていても頭の中をあの痛烈な体験がよみがえってくる。

 歩いていれば道を外れて川に落ちそうになり、食事していればご飯を落とし、自転車をこいでいれば溝に落ちそうになったり、テレビを見ていればテレビ画面があの体験を写しているような錯覚を覚える。


 何度も怪我をしそうになったり、失敗ばかり繰り返し指摘されたり叱られたりしつつ、ある程度正気を取り戻したのだろうか。

 客観的にそれを知って再現できるようになるのが、今捕らわれている常態を超えて、使うことのできる能力であればそれに越したことは無いと思い至った。


 今から思えばごく当たり前のことだが、此処にたどり着くまでにしばらくの時間がかかってしまった。


 それを知ることから始めるのが一番。

 先ずはそういう言い伝えが無いかを聞くことより始まった。


次話投稿は1月18日17時の予定です。

よろしくお願いします。

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