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輪廻転生  作者: 香月薫
第1章
1/415

プロローグ  未来への約束

初投稿です。

誤字脱字があるかもしれません。

その際はごめんなさい。

男は横たわっている女の頬を手で覆い触れる。白い肌の温もりが段々と薄れていくのが否応なくわかってしまう。

 男の顔が苦悶の表情を見せた。


 女自身も自分の身体がそう長く持たないことをわかっていた。

「私のこと、捕まえて」

 苦痛に歪めている男を慰めようと微笑む。

「……」


「私、にぶいから。あなたが見つけてね、約束よ」

 言葉も発するのもつらいと知りつつも、男はもっと声を聞いていたかった。

「……わかった。確かににぶいからな、お前は。それに遠回りするから」

しょうがないやつだと笑いながら答えた。


「それはあなたが悪いのよ。早く、私を見つけて捕まえてくれないから」

 自分勝手な男の言い分に女は憤慨してみせる。

 昔と変わらない女の仕草に笑みが零れた。


「絶対に見つける。何度生まれ変わっても、お前を見つけ出す」

 揺るぎない決意が込められていた。


「約束。待っているから」

「ああ。待っていてくれ」

「うん」

「安心して、眠れ」

「うん……」

「……おやすみ」

読んでいただき、ありがとうございます。

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