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3 説明

「魔法少女ね。具体的に何するの?」

「主に変身して悪魔を殺すだけの職業だよ」

「なるほど。わかりやすいけど意味わからん」


 私は家に帰ったあと、部屋の中で謎の黒いマスコット的生物と話していた。

 この生物は受験戦争に敗れて帰宅している途中に出会い、「魔法少女になってよ」とか言ってきたのだ。全くもって不審きわまりない。


「……そういえば名前聞いてなかったわね。なんていうの?」

「ボクの名はブラック……じゃなくって! そうだね、クロモ。うん、クロモ。いい名前だと思わない?」

「マリモに似た外見だし、いいんじゃない?」

「よし、じゃあ今からクロモと名乗ることにするよ。あとマリモって何?」


 名前今つけたんかい。どうしよう、この生物よくわからない。黒いマリモにツノとコウモリの羽がついて飛んでる生物とかあまり見たことない。そうだ、写メ撮ろう。ぱしゃっと。


「キミはなんて名前?」

「佐藤良子よ」

「よしこかー。普通ぽい名前」


 感心なさそうにうなづくクロモ。さっき撮った写メにはクロモの姿は写ってなかった。なんとなく写らないんじゃないかなーと思ってたけど、実際こういう現象を見ると感動する。

 非現実的だ! ファンタジー的生物だこいつ!

 いや、日本語喋ってる時点で何を今更って感じだが。


「で、あなたは何なの?種族名とかあるの?」

「種族名?……そうだな。強いていえば神獣だね。魔法少女に力を与えることができるアレ」

「なるほど、アレね」


 よくわからずに返事する私。あんまり深く考えない方がいいのかもしれない。ファンタジー的生物だし。


「とりあえず習うより慣れろだ。OJTだよ。早速悪魔をやっつけにいこう!」

「OJT……オフィス・ジョブ・トレーニングだっけ?

 よくそんな言葉知ってるわね。マリモは知らないくせに」


 色々と疑問は尽きないが、早速悪魔を倒しに行ったのであった。

魔王ブラックモアなのでクロモです。

不信感をもたれないようにかわいさアピール狙ってます。

説明は色々ごまかしててきとうっぽい

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