ここから物語は始まった
ここは商業の町トルコバーズ、そこに二人組の姿があった。
「帰ってきたね。この町に」
「そうだな」
二人はそれぞれ男と女の一組で、男のほうは黒い髪で身長175㎝くらいだろうか、顔はそこそこかっこよく感じられる。女のほうは腰まである長い髪でこちらも髪の色は黒である。身長は150㎝くらいだろうか
「ここまで長かったね」
「色々あったからな・・・」
二人が話ながら歩いていると門が見えてきた。
「そこの二人、止まれ!」
門番が身分確認の為二人に声をかける。
「ギルドカードか身分を証明出来るものを出してみろ」
門番に言われ男のほうが、一枚の紙とギルドカードを出す。
「では、確認させてもらおう」
門番はギルドカードに目を通すと顔がみるみるひきつってきた
「これは間違いなくおまえのなのか?」
「ああ間違いないよ」
門番は少し悩む動作をしてから考えがまとまったらしく
「隊長を呼んでくるからお前ら待っとけよ」
門番はそういうと走っていってしまった
「隊長か・・・」
男のつぶやきに女のほうもつらい顔をする
そしてしばらくして
「待たせたようだな」
少し体格のいい人が走ってきた
「大丈夫ですよ」
男が声をかけると走ってきた兵士がビックリしていた
「お前、生きてたのか?覚えているか。俺あの時の兵士だよ」
「あの時の兵士ですか・・・隊長になるまで成長したんですね」
「おれはてっきりあの時皆死んだもんだと思ってたよ。」
「でもこうしてまた戻って来れました」
「そしたらまさかそこにいる女は・・・」
「ユーリですよ」
「これは驚いた!かわいくなったな」
「それで、僕たちはここを通ってもいいんですか?」
「ああ、お前達なら通っても大丈夫だぜ」
そういうと兵士は男に通行許可書を渡す
「ありがとうございます」
男と女は礼をして町の中に消えていった。
二人の姿が消えたあとの門の前での会話・・・
「入れて良かったんスか隊長」
「馬鹿野郎!あの二人は5年前この町ではかなりの有名人だったんだぞ」
「俺見たことないんすもん」
「でも多分、知っていると思うぞ」
「誰ですか?」
「この町で5年前プリンを作っていた楓とユーリだ。ホントはもう一人いたんだが・・・な」
「それなら俺も聞いたことありますよ。でも確か5年前から行方不明じゃ」
「俺は一度会っているからわかる。間違いなく本物だよ。・・・生きてたんだな」