表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/26

逃げるのは精神的にきついよね・・・

 楓とユーリは何とか門まで無事にたどり着いた。


ルド「坊主、無事だったか」

楓「ほかの皆は?」

ルド「兵士の皆は町に行ってもらった。正直今の状態はおまえ達のほうが危ない」

ユーリ「どうしたの?」

リーフィア「ごめんね、訳は後で話すから」

ルド「それでだ、お前たちはここから森を抜けて逃げてほしい。森の中ならそうそう見つかる事もないだろう。」

楓「わかりました」

リーフィア「荷物は、ルドルフさんが準備してくれましたよ」

楓「ありがとう」

ルド「いいぜ別に、ただ連絡貰ってからだからあまりいいもんではないがな。」

楓「そこは、仕方ないよ。あるだけましさ」

ルド「ちょっと女二人は先にいっててくれ」

リーフィア「わかりました。行こうかユーリちゃん」

ユーリ「また出かけるの?」

リーフィア「ちょっと用事が出来たからね」


 二人が少し離れたころ


ルド「連絡は貰ったがどうなった」

楓「それは・・・」


 楓はただ首を横に振ることしかできなかった


ルド「そうか・・・相当やばい奴みたいだな」

楓「はい、」

ルド「よし、お前も早く行け、ここは任せときな」

楓「すみません。お願いします」


 楓も二人が歩いている方向に走りだした


ルド「さて俺もここに来る強い気をもった奴を向かえ打つとしますか」


 隊長としてルドルフが動く・・・





 次の日楓たちは、道に沿って歩いていて、崖の上にいた。


リーフィア「ユーリちゃんになんていえばいいのでしょうか?」

楓「その辺は僕のほうから時期を見て話すよ・・・」


 三人で休憩していると、近くの茂みが動いた


楓「まさか・・・」


 茂みから出てきたのは、昨日見た女の子だった。

女の子「やっと見つけた師匠・・・」

リーフィア「空!何であなたが・・・」

ソラ「師匠に捨てられてから私は復讐したいとずっと考えていたのよ」

リーフィア「まって、別に私は捨ててなんかないわ。ただあの時あなたを一緒に連れていくのは危険だと感じたから」

ソラ「うるさい。言い訳なんてあとからならどうとでも言えるわ。」

楓「リーフィア、彼女は誰かな?」

ソラ「何も話を聞いていないの?師匠は前数字持ちで4番を持っていた歴戦の戦士よ」

楓「リーフィアが・・・」

リーフィア「ええ、そして彼女が私の弟子にして現数字持ち4番を受け継いでいるわ」

ソラ「そして4番とは、数字持ちの中でも、もっとも最強の戦士だといわれてるわ。4とは死を表しもっとも死にふさわしいものが引き継がれる」

リーフィア「私はある依頼を受けたけれど危険だったから彼女に数字を継承して依頼に向かったの。結果は失敗して奴隷にされたのだけどね」

ソラ「継承したとたん何も言わずに消えて、突然私を一人ぼっちにしたのよね。私は師匠を信じてたのに」

リーフィア「ちがうわ、あの時私は確かにあなたに話を全部したわ」

ソラ「嘘よ。大丈夫今度は師匠の周りの人を殺して師匠にも私と同じ目にあってもらうから」

リーフィア「そんなことさせないわ」


 リーフィアとソラが対峙する


楓(二人の会話がかみ合ってない気がする。それにさっきからあの子の言葉がめちゃくちゃだもしかしたら・・・ほかに裏があるかも知れないな)


リーフィア「ルドルフさんはどうしたの?」

ソラ「なかなか強かったけどね私にはかなわないわ」

リーフィア「このッ」


 リーフィアが駆けだしてソラに剣を振り下ろすがソラは落ち着いたままだ


ソラ「無理だよ。いくら師匠でも力を封じられたままなんだから」


 リーフィアの剣がソラを切り裂くがソラの体は氷のように砕ける


ソラ「忘れたの?私のギフトは氷だよ」


 リーフィアの足元から氷の刃が飛んでくる


リーフィア「くっ」


 かろうじてよけるがここは崖の上楓達三人は崖の端に追い込まれてきた


楓「どうする?リーフィア」

リーフィア「相手の狙いは基本私です。しかし今の私にはソラに勝てない!」

ソラ「大丈夫ですよ。三人とも同じ所に送りますから、私のこれで・・・」


 いつの間にかソラの手には大きな鎌が握られていた


リーフィア「あの鎌が代々4番に受け継がれるギフトです・・・武器ですが刃に特別な力がやどってます」

楓「ここまでか・・・」

リーフィア「いえ、楓さん私に考えがあります」

楓「何だ?」

リーフィア「まずユーリちゃんを抱えてください」

 

 楓はユーリを抱える


リーフィア「では、楓さん今までありがとうございました。ユーリちゃんをよろしくお願いしますね」

楓「お前、何を言って・・・」

リーフィア「もう時間がありません。下は川のようなので大丈夫です。それに多分彼女は誰かのギフトの力に少しだけやられているようです。本人は気付いてないでしょうが・・・」


 ソラが近くで鎌を振り上げる


リーフィア「ごめんなさい」


 リーフィアは、楓とユーリを崖の下に突き飛ばした


楓「リーフィアーーーーー」


 楓が最後に見たのはリーフィアに鎌が振り下ろされた所だった・・・













 

 数日後、どこかの森のなか



ユーリ「お兄ちゃん目を開けてよ」


 泣きながら男を揺さぶる女の子の姿があった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ