皆での旅行は楽しいよね
楓達は今、コロン という町に来ていた。
ユーリ「次は、あのお店に行こうよ」
リーフィア「急がなくても時間はいっぱいあるから大丈夫だよ」
ユーリは今までお店の手伝いをしていたので、こうして町で自由にする時間は初めてなようでさっきからはしゃいでいる。
楓「あまり遠くには行くなよー」
ユーリ「お兄ちゃんも早くおいでよ」
楓「ちょっとは落ちつけよ」
ユーリ「だって、楽しいんだもん」
楓(やっぱり子供のうちはもっとこうして遊んでなきゃな)
楓とリーフィアの二人ははしゃぐユーリを微笑んで見ていた。
ユーリ「次行くよーーー」
リーフィア「はいはい」
そして、すっかりと日が沈んだ頃、宿で・・・
リーフィア「ユーリちゃん、疲れてるんでしょう、ぐっすり眠ってますよ」
楓「あんなにはしゃいでたもんな」
リーフィア「まだ11歳だもんね」
楓「もといた世界では、遊び盛りな時期だもんな」
リーフィア「それで、今ここに呼んだのは何で?」
楓「いや、そろそろギフトについて聞いておこうと思ってね。この世界に来て半年、ここの生活にも慣れてきたから」
リーフィア「説明してあげることは出来るけど・・・自分の問題だから、聞いたからと言ってすぐに出来るわけじゃないんだよ。そんなに急がなくても・・・」
楓「わかってるし、別に急いでいるわけでもないよ。」
リーフィア「じゃあ何で?」
楓「そろそろ自分と向き合ってみたいし、何より神様にこの世界に合うようにお願いしてるから、力はあるはずなんだ」
月に照らされた楓の顔は真剣だった。
リーフィア「わかったわ、少し長くなるけどいい?」
楓「大丈夫、夜はまだ長いから」
リーフィアの説明によると次のとおりらしい・・・
1ギフトは基本一人一つらしい。 基本と付くのは理由があり、例外として数字持ちや異端者などがあるらしい。
2ギフトの力は人それぞれだが、ここにも例外があり稀にギフトの力がない人がいるらしい
3人には、気力がありギフトはその気力と深い関係があるらしい
4数字持ちとは、1から9まであり、初代のギフトが代々受け継がれているらしい
5ギフトの力は、何らかの形でシャイニーギフト(隠された才能)に開花するらしい
リーフィア「だいたいこんな感じかな?」
楓「ありがとう。なんとなくわかったよ」
リーフィア「これからどうする?」
楓「残りの休日も楽しむだけさ、別にどうもしないよ」
リーフィア「そう、お休み」
楓「ああお休み」
楓はまだ知らない。この平和な日がもうすぐ終わりを迎えることを・・・