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後宮の女道士  作者: 深紫
序章:勾魂使者(こうこんししゃ)
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勾魂使者(こうこんししゃ)その1

 長安の都の東、驪山りざん付近のとある村。千鳥足で夜道を歩く二人の男がいた。


「いやあ、今日の祝言は本当に豪勢だったな。さすが、村長ご自慢の一人娘の式だけはあったわ」


「お陰でめったにお目にかかれない馳走や酒にありつけたし、村長様様だな」


「しかし、吾の奴も上手い事やりやがって。あのうだつの上がらない、でくの坊が村長の家の入り婿だと」


「ほんと、まったくだ。こっちもあやかりたいぜ」


 三歩進んでは二歩下がるようなおぼつかない足取りで歩く二人。すると、一方の男がもう一方の男に語りかける。


「おい張さん、前を見ろよ。誰かこっちにやって来るぞ。あいつらこんな時間に何やってんだ?」


 張と呼ばれた男が言われた通り彼らの歩く道の先を見る。すると、彼らと同じように二人組の男たちが、張たちの方に向かって歩いて来るのがわかった。


「ば~か、李よ。俺たちが他人の事言えるか? 俺らと同じく祝言の招待客じゃねえの? よほどがめつくこんな時間まで飲み空かしていたんだろ」


 自分たちの事は棚に上げて、張は茶化すように答えた。すると、李と呼ばれた男はこう返す。


「いやあ、それにしては張さん、おかしくねえか? 一人は白装束で、もう一人の背の低い方は黒装束だぜ。めでたい席には場違いな縁起の悪い恰好をしやがって。とても招待客には見えねえわ」


「どれどれ。あれ、本当だ。ん? あれは…… あっ......」


 張はもう一度マジマジと向いの二人組を見た。そして何かに気がついた。彼は冷水を浴びせられたかのような青ざめた顔をしながらその場で立ちすくむ。


「どうした? 張さん?」


 張は顔面をこわばらせ、膝をガクガク震えさせながら、絞り出すような声でこう答えた。


「あ、あれは勾魂使者こうこんししゃだ……」




ーー✳︎ーー✳︎ーー✳︎ーー



 先生が素っ頓狂な事を言い出すのはいつもの事だったけれど、その日はまた朝から道場でとんでもない事を言い出したの。


「え、私が後宮にですか?」


「そうだ」


「先生は私に皇帝の夜伽よとぎでもさせる気ですか? まだ年端もいかない子供の私を」


「違う、玉葉ぎょくよう。お前にはさるお方付きの官女として後宮で働いてもらいたい。それに一応突っ込んでおくと、お前も今年で十五だろ。いつまで子供のつもりでいる気だ? そろそろ独り立ちを考えても良い頃合いだろ」


「そりゃ、最低あと二、三年はこの道観で大して働く事なく、惰眠だみんをむさぼりながら生きていきたいと思っていましたので......」


「お前なあ、そういうとこだぞ。折角の法力に恵まれながら、今一つ道士として大成しないのは」


「五行先生。それは貴方にだけは言われたくないお言葉です」



 天地万物、全てのことわり五行をその名に持つ人、五行先生。眉目秀麗びもくしゅうれい才知に長けた、とても優れた道士様だったわ。


 本来であれば道教界で当時一番のイケイケ派閥、天師道てんしどうにおける最高位『三洞法帥さんどうほうし』を授かって、幾千もの道士を従えていても不思議では無い程のお人。

 それが、長安の都を離れた片田舎のひなびた道勧どうかんでの窮乏きゅうぼう生活を送っていたの。


 それは何故かって? そうね、別にそこに大した物語がある訳ではないの。窮乏生活の理由はひとえに先生の実直と言うか、悪く言うと空気の読めないその性格が災いしていただけ。


 道教の世界は世間と同じく階級社会。より上位の法を師から授かり上に上がっていくためには、力だけでは無く処世術ってものも必要になるの。五行先生は術の探求には熱心だけど、その辺にはちょっと疎くて......


「と、とにかくこれは決定事項だ。玉葉、出立は今月末だ。それまでに引越しの準備を進めておくように」


「引越し? 私一人の荷物であれば包袱(パオフー:風呂敷のようなもの)一枚あれば十分ですよ」


「実は私もこの道勧を引き払って長安に行く。ここは今月一杯で閉める事にした」


 青天の霹靂へきれきって、こういうことを言うのね。私、元来鷹揚おうような性格で、ちょっとやそっとのことでは動じない自信があったはずなのに、この時ばかりは驚きを隠せなかったわ。でも、その驚きの裏で、私はこんな風に思っていたの。


(ああ、とうとうその日が来たのね。先生、地代も払えなくなったのね。いつかそうなるとは思ってたけど、やっぱり……)


 でも、それだけじゃなかった。先生が長安まで行くって、一体何を考えているのかしら? だから、つい意地悪が顔を出して、こう言ってしまったの。


「えっ、先生も後宮に入るんですか? 宦官になってお金と出世を目指すのはいいですけど、『アレ』を取るのはかなり痛いらしいですよ、泣き出す人もいるくらいで。泣き虫の先生が耐えられます? それに、『アレ』がなくなったら女の人にちょっかい出すこともできませんよ? 先生、絶望の日々ですよ!」


「誰が泣き虫だ、こどもか、私は!」


 先生はムッとした顔で言い返した。


「……まあ、師に対するお前の『いつもの』暴言はおいておいてだな。長安に新しい道勧を建てたんだ。その名も『霊泉観れいせんかん』。お前を独りで長安に行かせるのは心配だからな、私もそちらに移ることにした。近くで弟子を見守ってやろうという親心よ」


 『女好き』のところは軽くいなされたわ。それはともかく、先生、何かとんでもないことを言い出したわよ。青天の霹靂どころか天地動乱!『新しい道勧』って何それ? それに、もう建てたってどういうこと?


 私の頭の中は一瞬、混乱に包まれたけれど、冷静を装って次の言葉を探していたの。


「新しい道勧って......師匠、そんなお金何処にあったんですか?」


「それは、そのごにょごにょごにょ……」


 『ごにょごにょごにょ』って声を出す人を初めてみたわ。先生、ま~たまたまた、怪しい儲け話にでも手を出したのかしら。相変わらず懲りないのよね、この人。


 あっ、もう一つこの先生が出世しない理由があったのを思い出したわ。実はこっちの理由の方が大きいかもしれないわね。

 五行先生は俗っぽいと言うか、ちょっとお金にだらしないところがあったの。所謂いわゆる駄目人間ってやつ? うちの道勧が貧乏なのは大半が五行先生の浪費癖のせいだったわね。まあ、酒や女に溺れないだけまだマシかしら?

 でも、最近少し羽振りがよかったのよね。こんな田舎の道勧じゃ、寄進で集まるお金もたかが知れてるのに。そこにきて今回の話でしょ。どんな、にぶちんでも察しがつくわ。


「先生、私を売りましたね?」


 今の皇帝様は、色ごとに目がないって噂をよく耳にするわ。そのせいで後宮の姫たちがどんどん増えて、彼女たちの身の回りのお世話をする官女たちも足りなくなっているらしいの。それを聞いて、私はピンときたの。点と点が線で繋がったって感じ? だって、どう考えても道士であるはずの私が、後宮で働かされるなんておかしいでしょ? 他の道勧に引き取ってもらうとかならまだ理解できるけど、これは違う。先生、私を金で売ったのね。しかも、後宮に。


 まあ、自分で言うのもなんだけど、村にいる同じ年頃の子たちと比べても、私はやっぱりちょっと目立つ存在だとは思うわ。それに、むさ苦しい道勧での生活より、華やかで豪奢ごうしゃな長安の後宮で過ごすほうが、私には似合ってるって言われたら、言い返せないけど。でも、それで納得するほど単純じゃないのよね。


 後宮での生活がどんなものなのか、これからどうなるのか、わからないままの不安と、少しの期待が私の心を揺さぶっていたの。


「ギクッ。それは違うぞ、玉葉。お前の後宮入りはお前の見聞を広め、独り立ちを促すためであってな……」


 『ギクッ』って声を出す人も初めてみたわ。それに、『籠の中の鳥』である後宮で広がる見聞ってなんでしょうね? 殿方を落とすための手練手管を学べって事ですかね? まあ、それはそれで女が独り、社会の荒波の中を生きていくには役に立ちそうではありますが。道士としてなら、いっそ房中術ぼうちゅうじゅつを極めるのもいいかもしれないわね。

 房中術で皇帝を垂らし込んで、則天皇后(そくてんこうごう: 則天そくてんのこと)のように天下に混乱を巻き起こす悪女になるのも悪くはないわ。


 そんなこんなしょうもない考えを頭の中で巡らせていると、ふいに耳に届いたのは――


「クスクス」


 私の後ろ、道場の入口辺りから女性の笑い声が聞こえた。とても上品で、まるで鈴が鳴るようなその声に自然と耳を引かれ、私は思わず振り返った。

 そこにいたのは、一人の女性。彼女は道場の影に隠れるように佇み、こちらを見て微笑んでいた。長く艶やかな黒髪が、柔らかな日差しに照らされてゆらめき、まるで絹のように滑らかだ。彼女の姿には不思議な威厳があって、その華やかさと落ち着いた雰囲気に圧倒された。


(……誰?)


思わず心の中で呟く私を見て、彼女はさらに優雅に微笑み、そっと歩み寄ってきた。


「あらあら、お邪魔だったかしら?」


 先生がその女性に向かって歩み寄り、深々と頭を下げたわ。


「これはこれは、太真たいしん様。本日はご足労いただきまして、痛み入ります」


「先生、頭をお上げになってください。形だけとはいえ、わたくしは先生の弟子ということになっておりますもの」


 その女性――太真様。私は彼女に直接会うのは初めてだったが、先生の言葉と態度からすぐにその正体がわかった。


 道号「太真」、本名は楊玉環ようぎょくかん


 腰まで届く黒髪は、まるで夜空に輝く黒曜石こくようせきのようで、濁りひとつない輝きを放っている。澄んだ瞳は人の心を映し出すような美しさがあり、彼女の白い肌は透き通るような透明感を感じさせた。そして、その肌は、触れれば柔らかく弾力があると言われている(私は触ったことがなかったので、ここは伝聞)。


 この美しい女性こそ、今、最も皇帝の寵愛を受けていると言われる人物――とはいえ、この時点ではまだ正式な妃ではなく、名目上は「太真」という名を持つ女道士様だったのだけれど。


 楊玉環様は、もともと皇帝の息子さんの妃だったの。だけど、その息子の嫁に一目惚れした皇帝が、玉環様を自分のもとに召し上げてしまったという話。

 皇帝が自分の息子の嫁を取り上げたなんてことになれば、世間の覚えが悪いからね。だから、驪山りざんのふもとにある離宮、温泉宮おんせんきゅうに彼女を匿い、名目上は道教の女道士として囲っていたの。


 天師道を信仰する皇帝にとって、道教の女道士にするという手段は、表向きには理に適っていたわ。天師道は出家主義だから、玉環様も本来ならどこかの道勧で修行するべき立場にあったはず。でも、彼女は皇帝のご寵愛を受ける特別な存在。普通の道士のように住み込みで修行させるなんて、そんなことをするわけがないわよね。


 そこで白羽の矢が立ったのが、うちの道勧ってわけ。一応、うちも天師道の一派に属しているし、それに規模も小さいから、玉環様の経歴をうやむやにしておくには都合が良かったの。知名度もそこまで高くないしね。だから、形式上、玉環様は先生の弟子、つまり私の姉弟子という形で、この道勧に名前だけが置かれている状態なの。


 実際には、玉環様がここで修行することなんて一度もないけど、名目上は、彼女も私と同じ道士ということになっていたのよ。


(そう言えばそんな話もあったわね。最近の羽振りの良さはこれか)


 彼女のことは先生から聞いてはいたけど、普段の道勧での生活でお会いすることは一度もなかったからすっかり忘れていたわ。



「先生、ここから先はわたくしが彼女に説明いたします」


 そう言って道場に入ってきた玉環様は、私の方に歩み寄ってきてしげしげと私の顔を見たの。まるで私を品定めするかのようにじっくりと顔を見つめる。 


「直接会うのは初めてよね? 貴女が玉葉さんね。聞いていた以上にとても可愛いお嬢さんだわ。これなら将来、本当の女神様になっても不思議ではないわね」


「よくご存じで。この娘は赤子の時に、碧霞元君へきかげんくん様を祀ったほこらの前に捨てられていたのを私が拾いましてな。以後弟子として育てているのです」


 先生が感服した表情を浮かべながら答えたわ。玉環様の目に、ほんのわずかだが興味が走ったように見えた。彼女は目を細め、再び私に視線を戻す。


 ちょっと補足しておくわ。今の若い子だと碧霞元君へきかげんくん様とか知らないかもね。碧霞元君様は当時とても人気のあった女神様よ。その女神様が人間だった時の名前が玉葉。私の名はそこから頂いたの。


「そんな、滅相もございません」


 褒められるのは悪い気がしないけれど、さすがにこの美しい女性の前ではどう反応すべきか迷う。それでも、自然と微笑みが漏れてしまうのを止められない。玉環様の上品な雰囲気と、飾らない優しさに、ほんの少しだけ緊張が和らぐのを感じた。


(へえ、意外と勉強しているのね)


 私は心の中で驚いた。玉環様のような、皇帝の寵愛を一身に集める存在が、道教なんて気にしているとは思わなかった。どうせ名目だけの女道士なのだろうと、勝手に偏見を持っていた自分が少し恥ずかしい。


「あらあら、照れたお顔も可愛いわね。でも本当、これなら私のお付きに申し分ないわ。いえ、むしろこちらからお願いしたいくらい」


(そうか、玉環様のお付きという訳か。それならば仕方ない、か)


「実は来月初めに温泉宮を離れて宮中に行く事になったの。道号の由来となった太真宮よ。そこがこれからのわたくしの住まい」


「来月ですか? ずいぶん急ですね」


 彼女が温泉宮に入ったのは、ほんの半月ほど前だったはずだ。もう少しそこで静かに過ごすのかと思っていたけれど、どうやら皇帝様も待ちきれなくなったらしい。


「宮中に入る際、しばらくは道士として扱われることになるの。だから、道教に詳しい人がそばにいてくれると助かるわ。それに、私が皇帝様に召し上げられた経緯を知っている人たちは、必ずしも私を快く思ってはいないでしょうね。そういう中で、せめて身の回りの世話だけでも、信頼できる娘にお願いしたいと思っているのよ」


 玉環様の言葉には、柔らかさの中に確かな決意が感じられた。彼女の立場は確かに皇帝の寵愛を受ける華やかなものだが、その裏には複雑な思惑や敵意が渦巻いていることが伺える。表向きの華やかさに潜む危険――それを、彼女はしっかりと理解しているのだろう。


 『気心の知れた』と言われても、今日初めて会ったばかりなのだけれど……。そんな風に思いつつも、美しいお姉さまに頼られて悪い気はしない。きっと、彼女となら上手くやっていけるだろう。そう思っていると、


「それに貴女、『見える』んでしょ?』


「......」


 私は無言だった――


「玉環様。よろしいでしょうか? そろそろ温泉宮の方にお戻りになりませんと」


 私たちの会話を遮るように、突然、外から低い声が響いた。その声と同時に道場の扉が開き、入ってきたのは長身の男――高力士こうりきし。彼はしっかりとした体躯を持ちながらも、どこか冷たく張りつめた雰囲気を漂わせていた。


 少し年はとっているけれど、その顔立ちは端正で美形と言っていい。でも、惜しいことに彼は宦官だった。そして正直なところ、私の好みではなかったのよね。というのも、彼は少し神経質そうで、どこか線が細い印象があったし、それに――何よりも彼が、玉環様を宮中に召し上げるために裏で色々と画策してきた張本人だと知っていたから。五行先生や私が巻き込まれたのも、すべてこの高力士が描いた筋書きだったわ。


(何を考えているのか、全然わからない人だわ……)


 なんとなくそんな嫌悪感を抱きつつ、高力士を見ていると、彼は玉環様に一礼した。彼の動作はどこまでも洗練されていて、無駄なものが一切ない。冷たさすら感じさせるほどの完璧さだった。


「あら、ごめんなさい。すぐ行くわね」


 玉環様は高力士に向かって優雅に微笑むと、私の方を振り返って声をかけた。


「それでは玉葉さん、これからよろしくね」


 彼女の言葉には、自然な優しさが込められていた。これから始まる新しい生活への不安が少しだけ和らぐ。私も慌てて背筋を正し、できる限りの礼を返す。


「はい、かしこまりました」


 玉環様と高力士が連れ立って道場を出て行く。彼女の残した涼やかな香りが、空気中にほんのりと漂っていた。しかし、それもすぐに消え、道場に残されたのは、私と先生――そして、重い沈黙だけ。


 静けさが続く。その沈黙が何とも気まずく、重苦しい。先生と二人きり残されたこの空間が、どうにも居心地が悪くて仕方ない。


 私が内心でそんなことを考えていると、その空気をぶった切るように、先生が口を開いたわ。空気を読むどころか、全く読めない人だってことを、改めて実感させられる瞬間だった。


「と、いう訳だ。玉葉、これから後宮で一生懸命頑張れよ!」


 あっけらかんとしたその言葉に、私の胸にこみ上げていた何かが一気に吹き飛んだ。いや、呆れたと言ったほうが正しいかしら。こんな大事な局面で、それが先生の締めの言葉?


「何が『と、いう訳だ』ですか、先生」


 私は思わずため息をつき、先生に呆れ顔を向けた。


(駄目だ、この人。早く何とかしないと)


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