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少女は野宿する

「魔物と言えど、こやつらも生き物じゃ、命を奪った(わらわ)たちが有効活用してあげるのが自然の摂理(せつり)じゃろ。

きっと街にでも持って行きけば素材として売れるじゃろ。」

これもメデューサの記憶からの情報である。


「そうだよね。向こうから襲ってきたから正当防衛になるんだろうけど、魔法とか剣術の確認のために命を奪ってしまったわけだしね。」


『そういえば空間魔法があったな。これは所謂(いわゆる)アイテムボックス的な魔法が使えるんじゃないかな。』

そうユリネは考え、頭の中で大きなカバンに目の前のデスベアーをしまうイメージをしてみた。


「できた。」


目の前にあったはずのデスベアーは消えていた。


「ユリネよ、お主収納魔法が使えるのか。ますます規格外になっていくな。」


魔法の調整ミスで消し炭になってしまった魔物以外の倒した魔物を亜空間に収納し終えたあと、ユリネとコクヨウは野宿ができそうな湖のほとりに来ていた。


「とりあえず魔物のお肉でも焼いて食べてみようかな。」


『でも解体なんてしたことないよ…』


途方に暮れているユリネに対して


「お主は魔物の解体はできるのか?」

とコクヨウが聞いてきた。


「できないよ。前の世界じゃそんなことする必要なかったし。」


「それは困ったの。

では湖で魚でも獲るのじゃ。」


「魚を獲るっていっても釣り竿なんてないしな…」


「しょうがない、妾がとってきてやる。」


そう言うとコクヨウは湖に飛び込んだ。


『あれ、蛇って魚食べたっけ?

あ〜ガタースネークとか確かに魚捕食してかも…』


ユリネがそんなことを考えていると、湖の中から魚がどんどんユリネに向かって投げ飛ばされてくる。


見たことのない異世界の魚に

『これはちゃんと食べらるのかな?』

とユリネは思う。


キラートラウト

討伐難易度E

食用⚪︎


ポイズンキャットフィッシュ

討伐難易度D

食用×(かなり強い毒を持つため)


デスイール

討伐難易度D

食用⚪︎


『うん、鑑定の魔眼様さまだな。

食用⚪︎のやつだけ焼いて食べよう。』


「どうじゃ、妾にかかれば魚を捕まえることなんぞすぐじゃ。」


「ありがとう、コクヨウ。」


「では、食事にしようでだはないか。」


ユリネは集めてきた木の枝に最小限の火魔法で火をつけた。


「妾は焼かずにこのままでいいのじゃ。」

コクヨウはそういうとポイズンキャットフィッシュを丸呑(まるの)みする。


「え、それ毒あるよ。コクヨウ大丈夫なの?」


「妾は毒耐性があるからの。全然大丈夫じゃ。

お主だって毒耐性あるから食べれるはずじゃよ。」


結局、好奇心に負けてユリネは全種類の魚を食べた。

意外なことに有毒のポイズンキャットフィッシュが一番美味しかったことにユリネは驚かされた。


「ユリネよ、妾が見張りをしといてやるから、そろそろ寝るといい。」


「ありがとう、コクヨウ。」

「寝てしまうとどうなるかわからないけど、一応結界魔法試してみるね。」


そう言うと、ユリネは自分自身とコクヨウを覆うイメージで結界をはってから眠りについた。

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