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少女は崩れかけた神殿へ行く

「あの〜、女神様のお使い終わらせたいのですが…

ウルボロスさんのいる場所知ってませんか?」

ユリネはメデューサに尋ねてみた。


『ステータスにウルボロスの守護者ってあるからきっと居場所知ってるよね。』


「ついてくるですの。」

そうメデューサが答える。


「ありがとうございます。」

『これでこの世界での任務完了に一歩近づいたかな。』


しばらく森の中を歩くと崩れかけた神殿が出できた。


「ここが蛇神ウルボロス様の眠る場ですの。

私はこれ以上は入れませんの。」

そうメデューサに説明され、ユリネは神殿の中に1人で足を踏み入れる。


神殿の奥には、太陽の光がちょうど降り注ぐ下に祭壇のような台があった。

そして、その上には女性が寝転がっていた。

だだ、その女性の胸元には大きな漆黒の剣が刺さっていた。

綺麗な金髪をなびかせ、透き通るような白い肌と漆黒のドレスが綺麗なコントラストを作っていた。

目の前に広がる幻想的な、しかし残酷な景色を前にユリネは不謹慎(ふきんしん)にも

『なんて美しんだろう』

と思った。

その見た目はどこか既視感(きしかん)があった。

『あ、あの女神様に似ているんだ。』

とユリネは感じた。


蛇神ウルボロス

状態:死


ただこれだけのステータス画面に

「彼女は既に亡くなっていたのね…」

とユリネはつぶやいた。


『ま〜正直眠るという言葉から予想はしていたよ。』

『女神様の言っていた解放とは、(とむら)うことなんだろうか?』

ユリネがそう考えていると、


魂を喰らう魔剣

装備者:なし

攻撃力+SS

防御力+S

速度+S

魔力+SS

状態:ウルボロスの魂の一部と同期中


という文字が浮かびあがってきた。


『この魔剣を抜けば、ウルボロスの魂は解放されるのでは?』

ユリネはそう考えるより先に魔剣を握っていた。


「魔剣がユリネを装備者として認定しました。」


いきなりそんな言葉がユリネの頭の中に流れると、ウルボロスの体から魔剣が抜けた。


驚いているユリネの眼前で、ウルボロスの体が光に包まれ、光の強さがさらに強まった後、祭壇の上にはもうウルボロスの亡骸(なきがら)はなくなっていた。

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