少女は加護も思い出す
「私、思い出しました。
この世界に転生してきたらしいです。
あ、名前はユリネです。」
少女ではなくユリネはそう言った。
『転生?そんなことがあるんですの?』
「なんでこの森にいたんですの?」
メデューサにそう聞かれたユリネは
「確か、女神様がウルボロス?の魂を解放してあげて欲しいとか言ってたかな。」
「まさかこのヒューマン、蛇神ウルボロス様を救えるの。」
メデューサが驚きながらそうつぶやいた。
「女神様って、あなた女神の加護持ちですの?」
メデューサのこの質問にユリネは首をひねりながら加護について思い出す。
『確か女神様からの加護は3つだったかな。
鑑定の魔眼、状態異常への完全耐性、完全言語翻訳だっけ。』
「女神様は鑑定の魔眼、状態異常への完全耐性、完全言語翻訳と、新しい肉体をくれるって言ったと思います。」
「状態異常への完全耐性…それなら魔眼の効果がなかったのも納得ですの。」
メデューサの言葉にユリネはぞっとする。
『え〜いつの間に魔眼の力なんか使われてたの?
加護なかったら転生後すぐに石になってたじゃん、私…
女神様、どんな場所に私を転生させたのよ…』
「ここは死の森と言って、ヒューマンにはかなり危険な場所ですの。
あなた今の自分のステータスとかわかるのですか?」
『ステータス?そんなのあるの?
確かにレベルとかさっき出てたかも。
あ〜あれ、鑑定の魔眼の効果だったのか。』
とユリネは思った。
「私自身のステータスってどうしたらわかりますか?」
とユリネは尋ねた。
「ステータスって言ってみるといいですの。」
そうメデューサに教わると
「ステータス」
名:ユリネ(Lv687)
種族:ヒューマン
年齢:15歳
生命値SSS
攻撃力SS
防御力S
速度SS
魔力SS
スキル:剣術スキル10、体術スキル10、サーチスキル10、魔力操作スキル10
女神の加護:鑑定の魔眼、状態異常への完全耐性、言語完全翻訳
獲得魔法:火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、重力魔法、空間魔法
『うわ〜なんかすごいことになってる…』
名:ユリネ(Lv688)
『ん?あれ、レベル上がった?』
実は討伐難易度SSSという神話級の魔物の魔眼を無効化したことにより、ユリネは本来討伐で得られる経験値のおよそ半分の経験値を得たのである。
それはもう難易度Aの災害級魔物である暗黒竜を討伐したくらいの経験値を得たのと同等であった。
しかもこれは今こうしてメデューサと対面し続けている間も経験値として入り続けるのであった。
ユリネはこの短時間でメデューサと会話するだけで、暗黒竜の群を簡単に壊滅させるくらいの力を手に入れたのである。
「普通のヒューマンのレベルってどんな感じですか?」
ユリネのこの質問に
「それなりに強いヒューマンでLv60くらいだと思いますの。」
このメデューサの返答は実は間違っていた。
Lv60は王国の騎士団長や宮廷魔術師長で届くかどうかの壁であり、一般的な騎士や上位冒険者ではレベル30前後である。
つまりLv60はそれなりではなく、国宝級に強いヒューマンのレベルであった。
「どうしましょう、私レベル600超えているんですが…」
ユリネさん、やっとチートになりました。