少女は目覚める
チート級少女の冒険譚書き始めてみました。
よろしくお願いします。
少女は森の中で眠っていた。
少女を覗き込む1つの人(?)影があった。
その人影もまた少女と言っていい見た目であった。
しかし、白髪に近い銀髪はよく見ると一本一本がヘビになっており、下半身もヘビ。
そう、その人影はメデューサであった。
そのメデューサは異形な見た目に反し、さらには少女であるにも関わらず、どこか妖艶さを醸し出している絶世の美女であった。
メデューサは思った。
『なんでこんなところにヒューマンがいるんですの?』
ここは死の森の深層。
死の森は危険な魔物が多く生息している。
そのため、高ランクの冒険者ですら入ってきて森の入り口が良いところであった。
「ん〜よく寝た。」
『うわ、誰?
すごい美人。お人形さんみたい。』
目覚めた少女は、顔を覗き込んできているメデューサを見ながら、そんなことをぼ〜っと考えていた。
『やばい、目を隠していなかった。』
メデューサは焦った。なぜならメデューサの石化の魔眼は目が合ったもの全てを石にしてしまう能力がある。
しかし、目の前の少女は石化しなかった。
『この子は誰?』
少女はそう考えながら目の前のメデューサを見る。
名:メデューサ(Lv872)
種族:ラミア
生命値SSS
攻撃力SSS
防御力SS
速度SSS
魔力S
討伐難易度SSS(神話級)
スキル:石化の魔眼、毒の発現、毒耐性
獲得魔法:水魔法、風魔法、土魔法
蛇系魔物の最上位個体
死の森に眠りし蛇神ウルボロスの守護者
メデューサの横に出た文字を見ながら少女は驚く。
『メデューサって、どんなファンタジー世界だよ。
え、私はまだ夢の中かな?てか、レベルって何?これレベル高すぎなんじゃないの。
てか、討伐難易度?SSS?神話級って何?』
そんなことを考えている少女に
「私の石化の魔眼効かないんですの?
あたたは何者ですの?」
メデューサが尋ねた。
「私は何者ですか?」
少女はメデューサに聞き返す。
「え、ん…え…」
急な逆質問にわかりやすく動揺するメディーサ。
2人の少女は困ってしまった。
この時、魔物の頂点とも言える力を持つメデューサも少女自身もわかっていなかった。
この邂逅が、少女を世界最強のヒューマンにしてしまっていたことを。
読んで頂いてありがとうございます。