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転生特典はこれだ‼

「転生の特典を言ってくださーい‼好きな力を授けちゃいまーす!」

透き通るような白い肌に見事な金髪ぱっちりしたきれいな目、両手を大きく空に広げ女神はそういう。だが俺はモノ申したい。なぜ空に飛んでいるのか。なぜ見知らぬこの子が女神だとわかるのか。なぜ下にいる人々は止まっているのか。よし聞いてみよう。

「あのう、何で俺飛んでるんですか。」

我ながらおかしい質問である。しかし女神は間髪入れずにこういう。

「今、君は生きても死んでもいない。たった今私によってもう一つの世界への使者に選ばれましたー!パチパチパチパチー!」

「どういうこと」

あまりの勢いにとっさに疑問の言葉が出てきてしまった。すると女神は続けてこういう。

「私は今二つの世界を管理しててね、もう1つの世界がつまらなくなってきててねー。そこでこっちの世界のアニメを見てたらはまっちゃってね!それで近くにいたアニメ好きの君にもう一つの世界に行って主人公として活躍してほしいんだ!もちろんただでとは言わない。異世界アニメみたいなチート特典をつけちゃいます!どうかな?嫌だったら他の人に頼むんだけど。」

「ーます。」

「ん?」

「やります!というかやらせてください!異世界!異世界は俺の夢なんで!武を極め、魔法を極め、人類のさらなる高みを目指す!実にワクワクするじゃないですか!是非俺に行かせてください!」

なんて運のいいことだ!俺もアニメのキャラたちのように!主人公のように!チートで充実した生活を送れるなんて!最っ高だ!

「よし来た!じゃあ早速だけど特典どうする?やっぱりチートがいい?アビリティーオールSとか?いや、あえて低めでレベル2から最強とか?その世界で測れる最高値を優に超えているけど10の位までしか図れなくて1002を02と勘違いされるとか?いいねいいねどれにする?」

凄い!アニメ漫画の設定をすらすらと!しかも深夜帯のアニメまで⁉てっきりワン○-スやドラ○ンボールとかの国民的アニメかと。いやそうか転生モノは深夜帯ばかり!まさかこんなにも小さい伏線があるとは!恐れ入った。いやそれはともかく特典を答えねば!とうとうこの日がやってきた。何千何百と考えてきたことか!いうぞ!

「俺が今まで見てきた技が使える特典!」

つまり名だたるアニメ漫画世界の最強たちの技が使えるということ!つまりは最強の特典だ!常日頃から思っていた。なぜ転生する主人公たちは自分が見てきたアニメの技を使えるようになりたいと思わないのだろうか。確かに自分の力で成り上がるのも一興。しかし俺は苦労して強くなることに必ずしも固執はしない!むしろ生まれてきた時から最強で自分の住む町や村を守り、冒険をし、快適スローライフを満喫したいのだ!さあさあオタクとして女神よどう思う⁉

「ーなるほど君の考えはよーくわかった。わかりはしたが、、、うーんそれだと君神になっちゃうじゃん?それはちょっとなあ。ーいや、まあいっか。うん!いいよ!ならそうしよう!」

何だか反応に含みがある気がするがまあいい。これで俺の夢がかなう!チートで赤ん坊の時からぶっ飛ばすぜベイベー!

「あっ!ちなみに君がむこうの世界で死んでも元居た時間のこっちの世界に戻って来るからそこは安心してね!」

おお、それはラッキー、ノーリスクで次の人生を楽しめて尚且つこの人生もまだプレイできるのか!

「じゃあそろそろお別れの時間だね。まあ色々苦労すると思うけど、頑張ってね!君の人生つまらなくても他の人を次また送るから安心してね!」

、、、すごい失礼な言葉を最後に残したな。ん?苦労する?どういう事だ?最初からチートなのにどうしてだ?まあいっか。ただの勘違いということにしておこう。おっ!そうだ転生前の一言はこれにしよう!

「最後にもう1つお願いがあります。コホン、私のお友達になってください!」

女神が何か思い出したように笑いこういう。

「君はほんとアニメオタクだねぇ!」

そこで目の前が真っ暗になる。いよいよ異世界だ!きっとチートで快適なスローライフを送れるだろう。

人生第2幕こうご期待だ!待ってろよ!ひゃっほーい!

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