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鵬、天を駈る  作者: 吉野
3章、『○○○○○○○』
30/248

第30話 ○○○、○○○

とうとう話のタイトルまで伏せ字に……


どうしてこんなことになったかは、


ひとまずお読みください。




 生駒さまや庄兵衛さま達をさんざんに悩ませた


後で、そしらぬ顔で解散させる。





しばらく待って、どうしても解決策が出ない様なら、


藤吉郎にでも答えを持たせて送ろうか。










ちらり、と藤吉郎の様子を伺う。





 ―――ふむ、流石に一月も経てば重度の


欠食不良も改善するか。




"ガリガリ君"から現代の小学生並みにはなった。


背も伸びてきたし、肉付きもまあマシに。







商いをやり始めて一山築くまではそれ以下


だったという。






義理の親父(オヤジ)に虐待に近い扱いをされたとか。






どうりで、な。







何かコイツ、妙にネガティブな所がある。




自信が有るとか無いとかではなく、自己評価が低い。


物事に対しては鋭い展開を示すくせに、





自分の行動・選択に対しては…………







雑、というか……




やけに否定的な………マイナスベクトルの選択を


どうも無自覚に選んでいるフシがあるのだ。








今とは違い、史実では義理の親父の下に


15歳までいたという。




状況は今のコイツより更に悪化したのではないか?








「―――――?


どうか……されましたか?」




視線を感じたか、振り向いて問いかけられる。






気がつけば言葉づかいもかなり改善している。


田舎モン丸出しの口調も、





今は昔…………だ。










あれから一月、















ホントにコイツには振り回された。








――――()ず、



…自分に学が無いからと





――――正直コイツ、バカなのではないか?


……と思う程に、過剰な詰め込み学習を試みる。






詰め込み過ぎでフラフラになり始めたので、


シバキ倒して止めさせる。










―――――次いで、




やっぱりコイツはバカだと思う。


頭のいいバカだ。








今度は怒られない様にと、




自分をギリギリまで追い込み攻め込むという、


チキンレースじみたことを隠れて始める。





じわりじわりと(やつ)れ始めたので、


蹴飛ばして止めさせた。










 この時点でコイツを放置するのはダメだと


気付いたため、


村田の初期メンバーの中でもかなり優秀な"和葉"を


専属の教師という名目で隣の部屋につけた。









一度、『寝ろ!!テメェ!』と部屋に放り込んだ


にも関わらず、


更に勉強しようとした前科があるからだ。






こちらの全面的に監視する方針を見て、


ようやく自粛(じしゅく)を始めた。









ホントにいい加減にしろよ?













 なお、後に『晩メシ無しにするぞ?』と脅したら





即、止めやがった。




思わずシバいた。








とりあえず、


つい最近までは…………





冗談で作った和紙の『ハリセン』が手放せない


日々が続いた。









フザケンナ。





第30話 『ガリ勉、藤吉郎』





などと、突然に投入されるギャグパート。




いえ、今回は藤吉郎くんを労るパート


………だったんですよ?



『よく頑張った! 感動した!!』


という具合に。








何でコイツ、


こんなに暴走するの?








どうやら進化した藤吉郎くんも、


食い意地だけは直らなかったようだ。






マメ知識




『チキンレース』



車に乗るヤンキー(不良)が、


壁に向かって突っ込み、


どちらが"より遅く"ブレーキを踏むか?


を競う勝負。


負けたら"チキン"、つまり臆病者扱い。


昔のヤンキーがやってたらしい。


今はどうかは知らない。






なお、失敗すれば当然、


車は廃車・本人大ケガ。


これを違法改造車(300万~400万)でやっていた。






何だかなぁ。

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