危ない危ない・・・・・
(さあ、もう特にすることもないし、明日も練習があるし・・・。
風呂に入ろうか。)
と、言うわけで、僕はガチャッと洗面所のドアノブを回しました。
(やっぱりそうか・・・。)
洗面所の中は、ユニットバスでした。
お風呂とトイレが一緒なのは、過去に宿泊したホテル以外では体験していなかったので、正直に言うと自分としては抵抗がありました。
(慣れたら、大丈夫だろうか・・・。)
なんだか僕は、このニューヨークに来て初めて、気が進まないことに出会った気がしたのでした。
自分はシャワーだけでは、満足できないのでお湯をバスユニットに入れました。
どうしてもお湯につからないと、リラックス出来ない気がするんですね・・・・。
お湯が十分に入ったので、僕はユニットバスに入りました。
============ シャアアアア =============
とはいえ、シャワーを浴びると、とてもリフレッシュができました。
それでも、それとこれとは話が別で、僕は湯船に体をつからせました。
(ふうーー・・・・)
深いため息をついた僕は、やっと落ち着きを取り戻せた、といった感じでした。
しかし、こんなに盛りだくさんの内容が詰まった一日を過ごしたなんて、自分の人生ではひょっとしたら初めてなのかも知れません。
今日は本当に、いろんな人と出会いました。
飛行機の中での、ジョッカー・チンと僕の隣の席にいた少年。
刻露さんとの道中での、テニスクラブのレストランのウェイトレスさん。
そのテニスクラブで手合わせしてくれた南米系の男性オウバーさんと、東欧系の女性レイさん・・・。
このアカデミーのサンダー・ライトコーチ。
寮のお隣の部屋のサニー。
このアカデミーのレストランのウェイトレスさん。
そして今日一日、僕を案内してくれた刻露清秀さん・・・・
走馬燈と共に湯船につかっている僕は、気持ちの良い世界に誘われているのでした。
僕は目をつむり、今日の疲れの癒しを満喫していました。
しかし・・・・
(あれ・・・・。)
そこで気がつくと、僕はボートに乗っていたのでした。
しかもそこにいるのは、自分一人ではありませんでした。
僕の他に誰がいるのかって・・・・・?
それはとても清楚な服装をしている・・・・白人の女の子・・・・。
そして彼女が、僕の目の前でオールを漕いでいました。
いつか見た光景の気がします・・・・
その女の子は清楚な外見に似合わず、相変わらず激しく体を動かしていました。
それにしても、本当に彼女は無表情なんです。
(ああ・・・・)
小さい少年の僕は、目のやり場に困っていました。
どうして・・・・?
だって余りの激しい動きのせいで、白人の女の子のスカートがはだけて・・・・。
=============パンツが見える・・・=============
そんなことはお構いなしに、白人の女の子はあくまで無表情でオールを漕いでいます。
彼女を直視できずに戸惑っていた僕は、実はとんでもない異変に気がついてい無かったのでした。
そしてそれは・・・・、僕は手遅れになった頃にその異変に気がついたのでした。
彼女の激しいオールさばきで、なんとボートの中に水がたまってきていたのでした。
「お、おねえちゃん!!ボートに水がたまる!!
沈んじゃうよ!!」
ビックリした僕は、思わず叫びだしました。
しかし僕の慌てぶりをよそに、その白人の女の子はスカートどころか胸元もはだけそうなくらい、より激しくオールを動かしているのでした。
(うわああ!!もうだめだああ!!)
ブクブク・・・・・ボートは無情にも沈んでいくのでした。
それにも関わらす、白人の女の子は無表情で、ひたすらオールをこぎ続けるのでした。
!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕は完全にパニック状態に陥り、手足をバタバタ動かしていたのでした。
しかし、その自分の動作はやがて制止されるのでした。
(ん・・・・、なんだろう・・・この柔らかい感触は・・・)
「大丈夫よ・・・・」
(え・・・・?)
気がつくと、僕の顔はその白人の女の子の胸の中にいたのでした。
さらに女の子は、僕の顔に思い切りオッパイを押しつけてきました。
(うぷぷ・・・・!!)
僕はボートが沈んでしまう前に、彼女の胸の圧力で窒息してしまいそうになりました。
==============んん??=================
「わわっ!!」
気がつくと僕は湯船の中に沈んでいました。
危うく僕は、溺れ死ぬところでした。
危ない危ない・・・・・、僕はバスタオルで冷や汗をぬぐうこととなるのでした・・・。




