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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第2章 修行
97/312

危ない危ない・・・・・

 (さあ、もう特にすることもないし、明日も練習があるし・・・。

 風呂に入ろうか。)

 と、言うわけで、僕はガチャッと洗面所のドアノブを回しました。

 (やっぱりそうか・・・。)

 洗面所の中は、ユニットバスでした。 

 お風呂とトイレが一緒なのは、過去に宿泊したホテル以外では体験していなかったので、正直に言うと自分としては抵抗がありました。

 (慣れたら、大丈夫だろうか・・・。)

 なんだか僕は、このニューヨークに来て初めて、気が進まないことに出会った気がしたのでした。

 自分はシャワーだけでは、満足できないのでお湯をバスユニットに入れました。

 どうしてもお湯につからないと、リラックス出来ない気がするんですね・・・・。

 お湯が十分に入ったので、僕はユニットバスに入りました。


 ============ シャアアアア =============

 

 とはいえ、シャワーを浴びると、とてもリフレッシュができました。

 それでも、それとこれとは話が別で、僕は湯船に体をつからせました。

 (ふうーー・・・・)

 深いため息をついた僕は、やっと落ち着きを取り戻せた、といった感じでした。 

 しかし、こんなに盛りだくさんの内容が詰まった一日を過ごしたなんて、自分の人生ではひょっとしたら初めてなのかも知れません。

 今日は本当に、いろんな人と出会いました。

 

 飛行機の中での、ジョッカー・チンと僕の隣の席にいた少年。

 刻露さんとの道中での、テニスクラブのレストランのウェイトレスさん。

 そのテニスクラブで手合わせしてくれた南米系の男性オウバーさんと、東欧系の女性レイさん・・・。

 このアカデミーのサンダー・ライトコーチ。

 寮のお隣の部屋のサニー。

 このアカデミーのレストランのウェイトレスさん。

 そして今日一日、僕を案内してくれた刻露清秀こくろせいしゅうさん・・・・


 走馬燈と共に湯船につかっている僕は、気持ちの良い世界に誘われているのでした。

 僕は目をつむり、今日の疲れの癒しを満喫していました。

 しかし・・・・

 

 (あれ・・・・。)

 そこで気がつくと、僕はボートに乗っていたのでした。

 しかもそこにいるのは、自分一人ではありませんでした。

 僕の他に誰がいるのかって・・・・・?

 それはとても清楚な服装をしている・・・・白人の女の子・・・・。

 そして彼女が、僕の目の前でオールを漕いでいました。

 いつか見た光景の気がします・・・・

 その女の子は清楚な外見に似合わず、相変わらず激しく体を動かしていました。

 それにしても、本当に彼女は無表情なんです。

 (ああ・・・・)

 小さい少年の僕は、目のやり場に困っていました。

 どうして・・・・?

 だって余りの激しい動きのせいで、白人の女の子のスカートがはだけて・・・・。


 =============パンツが見える・・・=============

 

 そんなことはお構いなしに、白人の女の子はあくまで無表情でオールを漕いでいます。 

 彼女を直視できずに戸惑っていた僕は、実はとんでもない異変に気がついてい無かったのでした。

 そしてそれは・・・・、僕は手遅れになった頃にその異変に気がついたのでした。

 

 彼女の激しいオールさばきで、なんとボートの中に水がたまってきていたのでした。

 「お、おねえちゃん!!ボートに水がたまる!!

 沈んじゃうよ!!」

 ビックリした僕は、思わず叫びだしました。

 しかし僕の慌てぶりをよそに、その白人の女の子はスカートどころか胸元もはだけそうなくらい、より激しくオールを動かしているのでした。

 (うわああ!!もうだめだああ!!) 

 ブクブク・・・・・ボートは無情にも沈んでいくのでした。


 それにも関わらす、白人の女の子は無表情で、ひたすらオールをこぎ続けるのでした。

 !!!!!!!!!!!!!!!!!

 僕は完全にパニック状態に陥り、手足をバタバタ動かしていたのでした。

 しかし、その自分の動作はやがて制止されるのでした。

 (ん・・・・、なんだろう・・・この柔らかい感触は・・・)

 

 「大丈夫よ・・・・」

 (え・・・・?)

 気がつくと、僕の顔はその白人の女の子の胸の中にいたのでした。

 さらに女の子は、僕の顔に思い切りオッパイを押しつけてきました。

 (うぷぷ・・・・!!)

 僕はボートが沈んでしまう前に、彼女の胸の圧力で窒息してしまいそうになりました。

 

 ==============んん??=================


 「わわっ!!」

 気がつくと僕は湯船の中に沈んでいました。

 危うく僕は、溺れ死ぬところでした。

 危ない危ない・・・・・、僕はバスタオルで冷や汗をぬぐうこととなるのでした・・・。



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