ごめんね、坊や
=========-========= ううーん =======================
意識が朦朧としていた僕は、その混沌とした世界から脱出しつつありました。
そして自分が突然の事態によって、飛ばされていた場所の記憶は薄れつつあるのでした。
何となく、イメージだけが残っていました。
それは、とてもとても美しい・・・・・。
白い肌で、柔らかい、しかしどことなく妖しさを持っている・・・・。
だけども、僕は危険を感じていないのでした・・・。
それどころか、完全に彼女に身を委ねているのです・・・。
そう・・・・、まさに今の状態でした・・・。
・・・・・・・・・・・え!?
================= うう・・・ん・・・ ====================
僕はついに正気を取り戻したことを、状況の把握と共に自覚をしました。
自分は枕の上で寝ていたようでした・・・。
その枕は非常に柔らかく、なおかつ弾力性がありました。
(んん・・・・・・。)
僕が頭を委ねているのは、既製品でありませんでした。
そう、世界で2つと存在しないもの・・・・。
================= 女性の膝枕 =======================
「気がついたようね。」
膝を預けてくれている女性が、僕を見下ろしていました。
僕をを見る彼女の碧い眼は、どことなく奥の奥底から視力を発しているようでした。
その眼力に自分はたじろぎを、隠し得なかったのでした。
「あ、悪魔・・・・・・?」
僕は思わず、失礼な言葉をこぼしてしまいました。
その瞬間、彼女は微笑を浮かべていました。
(え・・・・・・)
その女性が僕に対して、どうゆう感情を持ったのか、全く計りかねるといった状態でした。
だからなおさら自分としては、この東欧系(?)の女性に不思議さを感じてしまうのはやむ終えないと思ってしまうのでした。
コレといった根拠はないのですが、彼女はいわゆる人間離れした雰囲気を持つ女性でした。
「大丈夫?」
女性は僕の安否を、気遣ってくれている様子でした。
「あ・・・、すいません・・・。
ご心配おかけしました・・・。」
意識が少しだけ、ハッキリしていなかったので、僕はぎこちない返事をしてしまいました。
「おいおい、そんなにレイの膝が居心地がいいのか?」
南米系(?)に男性は、少しからかうような感じで会話に割って入ってきました。
まあ、それでもその男性は、そんなに悪気があるようでもありませんでしたが・・・。
そんな男性の冗談にも、東欧系(?)の女性は余裕のある、そして相変わらず少しの妖しさの混じった笑みを浮かべているのでした。
しかも間髪を入れずに、彼女は僕に対して口撃を仕掛けてきました。
「そんなにいいんだったら、暫くこのままにしててもいいわよ。」
================ わわっ !!!!!!!! ==================
確かに自身を彼女に委ねていた僕は、慌てて飛び起きてしまいました。
(ふうっ、ふうっ・・・・・)
バツが悪くなっている僕に対して、東欧系(?)の女性と南米系(?)の男性は、その滑稽さにうけているように見えました。
見てみると、彼女はニッコリと笑っていました。
(あ、悪魔かも知れない・・・・。)
その女性の妖しさのある色気に、僕は本当にタジタジでした。
見回してみますと・・・。
南米系(?)に男性は、ちょっと意地悪そうな笑顔でした。
そして、さらに見回してみると・・・・。
刻露さんが後頭部を押さえながら、なんだか申し訳なさそうな笑いを浮かべていました。
「夏目さん。
気を取り直して行きましょうか。」
刻露さんの、一言で何とか区切りが着く雰囲気になりました。
(ほっ・・・・・、助け船だ・・・。)
「ごめんね、坊や。」
その東欧系(?)の女性は、自分の唇に人差し指を当てながら、柔らかい口調で申してきました。
================== 確信犯ですか・・・・ ==================




