目を覚ましたようね・・・・・
すかっりと落ち着きを取り戻した紅葉さんは、スヤスヤと寝ていました。
その間の彼女の睡眠の様子には、生命の危機は余り感じられませんでした。
だから僕はそんな紅葉さんをみて、改めてホッとしていたのでした。
それでも僕は彼女の傍を離れずに、ベットの横の椅子に座り続けていました。
そして不思議と眠さは、自分のカラダからは発生してきませんでした。
僕はあまり考え事をせずに、ほおづえをつきながら待機していたのでした。
そうしながら時間は早くもなく、かといって遅くもなく経過していきました。
==================しばらくして========================
「んん?ああ・・・・。」
どうやら僕は、ほんの少しだけ居眠りをしていたようでした。
先ほどから眠くないとは思っていても、確実に自分の体力は限界に近づいてきているようでした。
(そうだそうだ・・・・。)
気がついた僕は再び、紅葉さんの状態を確認しようと視線を動かしました。
(ん・・・・・・?)
==================どわあああ!!!!!!!!=================
そのベッドに横たわっている彼女の眼は、パッチリと見開かれていたのでした。
「も、紅葉さん・・・・・。」
僕は恐る恐る、彼女に声をかけたのでした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
紅葉さんの反応は全くありませんでした。
(ええ!?大丈夫なの!?紅葉さん!?)
「ま、まさか・・・・・・・・・!?」
そのとき僕は、まさに直感的に閃いたのでした。
そして紅葉さんの顔に、自分の耳を近づけたのでした。
(や、やはり・・・・・・・!!!)
================ スヤスヤすーすーすーーーーーーーー =============
(も、紅葉さんは眼を開けたまま寝ている・・・・・・。)
そうです、彼女はパッチリと眼を開けた状態で、睡眠を取っていたのでした。
(本当に大丈夫なのだろうか?紅葉さんは・・・・。)
僕は本当に不安で仕方がなかったのですが・・・・・・。
やはり、睡魔には勝てませんでした・・・・・・・。
再び僕は、混沌とした世界に引き込まれていたのでした。
================== しばらくして ======================
「んん・・・・・・・・・・・・。」
僕は再び居眠りしてしまったようなのですが・・・・・。
なにやら自分の左腕に、引っ張られているような感触が伝わってきました。
そう・・・、僕の左袖は誰かが引っ張ってきているのです・・・・・。
その行為を行っている人物が、彼女なのはすぐに判りました。
「紅葉さん・・・・。」
彼女は、目を覚ましていました・・・・。
紅葉さんは横になっていながら、僕の袖を引っ張てはいますが無言でした。
そんな彼女の眼は、若干に涙目にも見えました。
僕はそんな紅葉さんをみて・・・・・
=============このまま 紅葉さんの元を離れていいのだろうか ============
いまの、紅葉さんは余りにも弱々しいです・・・。
流石に理屈では分かっていても、僕はこのまま計画を実行しても良いのかという戸惑いが再び起こってしまっていたのでした。
しかし・・・。
=================== ガッシイ!!!! ===================
「わわわっ!!!!!!!!!!!」
僕は急に自分のカラダが鷲づかみにされたことに、今までにも増した動揺をしました。
「えええええーーーーー???」
そうです、紅葉さんは上半身を起こして、僕に正面からしがみついてきていたのでした。
「な、ななな・・・・・」
その僕にしがみついてきている彼女の腕力は、弱々しさとはほぼ無縁の力強さでした。
================ 目が覚めたようね ======================
僕が振り返ると、女医さんと先ほどの女性の看護士さんが立っていました。




