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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第一章 旅立ち
67/313

セーラー服と紅葉さん

================僕は意識を失っていたのだろうか=================

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・!!


==============とてつもなく永い時間を飛んだ気がする================



 「巳波くん・・・・・・。

 大丈夫・・・・。」

 「んん・・・・・・・?」

 気がつくと、僕は紅葉さんの膝の上に頭を乗せていました。

 しかし、なんだか違和感があるのでした。

 「大丈夫なのー?」

 (???

 な、なんだ??)

 まるで紅葉さんは、僕に対して小さな子に話かけている様な口調なのでした。

 しかし、違和感はこれだけで収まらないのでした。


 「・・・・・・・・・。」

 紅葉さんは、とても心配そうに僕を見つめていました。

 そして彼女は普段の紅葉さんとは、ちょっと違っていました。

 それは・・・・・


=================紅葉さん、若返っている===================


 いいえ別に今までの紅葉さんも、若い女性なのですが・・・・・。

 あきらかにこの女の子は、僕が普段に会っている紅葉さんとは別人なのでした。

 第一、この紅葉さんはセーラー服を着ています。

 そして服装だけではなく、この紅葉さんは確実に16歳くらいの女性なのではないでしょうか・・・。  僕は当然に、いつもと違う紅葉さんに戸惑いを覚えていました。

 「うう・・・・・・。」

 僕は冷や汗を通り越して、滝の様な汗をかいていました。

 「ああー・・・・。

 体調悪いのかな・・・・、巳波くん・・・。」

 そのセーラー服の紅葉さんは、ますます心配そうに僕に顔を近づけて来ました。

 そのとき僕は更なる相違点に、気がついてしまいました。


==============このセーラー服の紅葉さんは大きすぎる================


 そうです・・・・・・。

 このセーラー服の紅葉さんは、とてもカラダが大きいのです。

 確かに紅葉さんは、カラダの大きな女性なのですが・・・・・・。

 この紅葉さんは、あまりに大きすぎるのです。

 どれほど大きいのかって・・・・・・・、それは・・・・・。


===============僕のカラダの2倍くらいの大きさがある===============


 そうなんです。

 このセーラー服の紅葉さんは、余りにも現実離れしたカラダの大きさなのでした。

 「うーん・・・。」

 結局に、僕は今は夢か幻を見ているという認識になりました。

 要するに、このセーラー服の紅葉さんは夢か幻なのでしょう・・・・。

 だから、僕は悩むのは止めにしました。

 何故なら、これは現実ではないのだから・・・・・。

 僕は急に元気を取り戻して、スクッと立ち上がりました。

 「み、巳波くん・・・・・!」

 いきなり僕が回復を見せたので、紅葉さんはビックリしているようでした。

 それでも紅葉さんは、一安心した感じで・・・・・

 「うん、良かった良かった・・・・。」

 そのセーラー服の紅葉さんは、まだ幼さの残る笑顔で僕を見つめていました。

 そして、彼女は僕の頭を撫でてきました。

 なんでしょうか・・・・、紅葉さんの僕に対する行為は、やはりまるで子供に対する態度にしか思えません・・・・・。

 そのとき、目の前にあるガラスに映った自分と紅葉さんの姿をみて、僕は悟ったのでした。


================実際、僕は子供でした======================

 

 僕はついに気がついたのでした。

 セーラー服の紅葉さんは、異常なカラダの大きさだったのではないのでした。

 僕のカラダが、とても小さかったのでした。

 僕は・・・・、12,13歳くらいの少年になってしまっていたのでした。

 (夢だから、何でもありなんだな・・・。)

 僕はこのことを、自分自身で納得してしまっていました。 

 しかし・・・・・、まるででたらめではないことが判るのです。


 「巳波くん・・・、テニスは好き?」

 セーラー服の紅葉さんはしゃがみ込んで、僕と同じ目線になっていきなり質問してきました。

 「うん、好きだよ!!」

 少年の僕は、ハッキリと紅葉さんに返事をしました。

 「もっと上手くなりたい??」

 そのセーラー服の紅葉さんは、ニコニコしながら僕にさらに問うてきました。

 「うん、なりたい!なりたい!」

 少年の僕は、なんの迷いもなく万歳をしながら答えました。

 「やるなら、とことん上手くなりたい!?」

 紅葉さんは、僕に顔を思いっきり近づけてきて、そう台詞を出してきたのです。

 「うん!!!!!!!」

 僕には、なんの恐れもありませんでした。


===============よし!行こう!行こう!!====================

 

 セーラー服の紅葉さんは元気な声で、僕の両肩に手を添えていました。

 セーラー服の紅葉さんは、僕の手を握って・・・・・・・・・・。

 とてもとても、大きな扉の前に立ちました。

 そして僕たちの目の前にある扉を、開けようとしました。

 (そうか、そうだったんだ・・・・。)

 僕は普段から思っていたモヤモヤが、晴れてきたのでした。

 今まで僕はなかなか上達しなくても、テニスをやめようとは思わなかったです。

 練習を大変とは思ったけれども、辛いとは思っていませんでした。

 しかし何故そうできたのかは、特に考えたことはなかったのでした。

 でも今なら言えます・・・・・。


===========このとき、紅葉さんとテニスが上手くなると約束したから===========


 「よし!行こう!行こう!」

 紅葉さんは扉を開けて、僕の手を引いて行きました。

 僕と紅葉さんは、扉の向こうに出ました。

 そして、周りは光に包まれました・・・・・・・。

 

 

 

 

 

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