セーラー服と紅葉さん
================僕は意識を失っていたのだろうか=================
・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
==============とてつもなく永い時間を飛んだ気がする================
「巳波くん・・・・・・。
大丈夫・・・・。」
「んん・・・・・・・?」
気がつくと、僕は紅葉さんの膝の上に頭を乗せていました。
しかし、なんだか違和感があるのでした。
「大丈夫なのー?」
(???
な、なんだ??)
まるで紅葉さんは、僕に対して小さな子に話かけている様な口調なのでした。
しかし、違和感はこれだけで収まらないのでした。
「・・・・・・・・・。」
紅葉さんは、とても心配そうに僕を見つめていました。
そして彼女は普段の紅葉さんとは、ちょっと違っていました。
それは・・・・・
=================紅葉さん、若返っている===================
いいえ別に今までの紅葉さんも、若い女性なのですが・・・・・。
あきらかにこの女の子は、僕が普段に会っている紅葉さんとは別人なのでした。
第一、この紅葉さんはセーラー服を着ています。
そして服装だけではなく、この紅葉さんは確実に16歳くらいの女性なのではないでしょうか・・・。 僕は当然に、いつもと違う紅葉さんに戸惑いを覚えていました。
「うう・・・・・・。」
僕は冷や汗を通り越して、滝の様な汗をかいていました。
「ああー・・・・。
体調悪いのかな・・・・、巳波くん・・・。」
そのセーラー服の紅葉さんは、ますます心配そうに僕に顔を近づけて来ました。
そのとき僕は更なる相違点に、気がついてしまいました。
==============このセーラー服の紅葉さんは大きすぎる================
そうです・・・・・・。
このセーラー服の紅葉さんは、とてもカラダが大きいのです。
確かに紅葉さんは、カラダの大きな女性なのですが・・・・・・。
この紅葉さんは、あまりに大きすぎるのです。
どれほど大きいのかって・・・・・・・、それは・・・・・。
===============僕のカラダの2倍くらいの大きさがある===============
そうなんです。
このセーラー服の紅葉さんは、余りにも現実離れしたカラダの大きさなのでした。
「うーん・・・。」
結局に、僕は今は夢か幻を見ているという認識になりました。
要するに、このセーラー服の紅葉さんは夢か幻なのでしょう・・・・。
だから、僕は悩むのは止めにしました。
何故なら、これは現実ではないのだから・・・・・。
僕は急に元気を取り戻して、スクッと立ち上がりました。
「み、巳波くん・・・・・!」
いきなり僕が回復を見せたので、紅葉さんはビックリしているようでした。
それでも紅葉さんは、一安心した感じで・・・・・
「うん、良かった良かった・・・・。」
そのセーラー服の紅葉さんは、まだ幼さの残る笑顔で僕を見つめていました。
そして、彼女は僕の頭を撫でてきました。
なんでしょうか・・・・、紅葉さんの僕に対する行為は、やはりまるで子供に対する態度にしか思えません・・・・・。
そのとき、目の前にあるガラスに映った自分と紅葉さんの姿をみて、僕は悟ったのでした。
================実際、僕は子供でした======================
僕はついに気がついたのでした。
セーラー服の紅葉さんは、異常なカラダの大きさだったのではないのでした。
僕のカラダが、とても小さかったのでした。
僕は・・・・、12,13歳くらいの少年になってしまっていたのでした。
(夢だから、何でもありなんだな・・・。)
僕はこのことを、自分自身で納得してしまっていました。
しかし・・・・・、まるででたらめではないことが判るのです。
「巳波くん・・・、テニスは好き?」
セーラー服の紅葉さんはしゃがみ込んで、僕と同じ目線になっていきなり質問してきました。
「うん、好きだよ!!」
少年の僕は、ハッキリと紅葉さんに返事をしました。
「もっと上手くなりたい??」
そのセーラー服の紅葉さんは、ニコニコしながら僕にさらに問うてきました。
「うん、なりたい!なりたい!」
少年の僕は、なんの迷いもなく万歳をしながら答えました。
「やるなら、とことん上手くなりたい!?」
紅葉さんは、僕に顔を思いっきり近づけてきて、そう台詞を出してきたのです。
「うん!!!!!!!」
僕には、なんの恐れもありませんでした。
===============よし!行こう!行こう!!====================
セーラー服の紅葉さんは元気な声で、僕の両肩に手を添えていました。
セーラー服の紅葉さんは、僕の手を握って・・・・・・・・・・。
とてもとても、大きな扉の前に立ちました。
そして僕たちの目の前にある扉を、開けようとしました。
(そうか、そうだったんだ・・・・。)
僕は普段から思っていたモヤモヤが、晴れてきたのでした。
今まで僕はなかなか上達しなくても、テニスをやめようとは思わなかったです。
練習を大変とは思ったけれども、辛いとは思っていませんでした。
しかし何故そうできたのかは、特に考えたことはなかったのでした。
でも今なら言えます・・・・・。
===========このとき、紅葉さんとテニスが上手くなると約束したから===========
「よし!行こう!行こう!」
紅葉さんは扉を開けて、僕の手を引いて行きました。
僕と紅葉さんは、扉の向こうに出ました。
そして、周りは光に包まれました・・・・・・・。




