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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第1章 旅立ち
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作戦会議ゼロ

早速に紅葉さんと僕との、作戦会議が始まりました。

 紅葉さんは目を閉じて、腕を組んでいましたがカッと目を見開きました。

 

 「巳波くん、質問だけど。」

 「はい・・・・。」

 「巳波くんとアタシのペアは、折夫と雪乃のペアよりも戦力差があると言ったわよね・・・。」

 「そうですね。」

 「それは・・・・。」

 紅葉さんは、ちょっとタメをつくりました。

 「何をもって、アタシ達の戦力差が生まれたのか、巳波君は言えるかなあ・・・?」

 「え・・・・・。一言では表現することはできないんですけど・・・・。」

 「本当にそうなのかなあ?」

 紅葉さんは、僕に何を言いたいのでしょうか?


 「一言で言い表せるよ・・・・。」

 紅葉さんは、とてもスッキリし表情で言いました。

 「テニスで一番大事なショットは、何だと思う?」

 紅葉さんは、優しい口調で僕に問いかけてきました。

 「えーと。ストロークでしょうか?」

 紅葉さんは、僕の回答に対して軽くうなずきました。

 「うん、正解だし、不正解でもあるわよ。」

 紅葉さんは、僕の予想不可な答えを出してきました。

 「うふふ・・・・。」

 紅葉さんは、抑え気味に笑っていました。


 「答えはね・・・・・。」

 僕は唾をゴクリと飲み込みました。

 「わからない!!」

 紅葉さんは両手を腰に当てて、堂々とした姿勢で言いました。

 「も、紅葉さん。そ、それはどうゆう意味なんでしょうか?」

 僕は逆に紅葉さんに問いかけました。

 「誰にもわからない!!」

 紅葉さんの言っている意味が、全く理解できません。


 「テニスのショットはどれも大事だし、大事じゃないショットなんてないのよ。」

 「はい?」

 僕は何故自分が、紅葉さんに質問をされたのかわからなくなりました。


 「どのショットが一番大事なのかは、人それぞれなのよ。」

 紅葉さんは、やっと僕が理解できる言葉で話し出しました。

 「だから巳波くんが言った答えは、間違ってはいないのよ。」

 たしかに紅葉さんの言うとおりなのかも知れません。

 ちなみに僕が、ストロークと答えたのは、もっとも使用頻度の高いショットと思ったからです。


 「あの、紅葉さんのテニスで大事だと思うショットは何なんでしょうか。」

 僕は、やっと紅葉さんに対して質問ができました。

 「うーん、それわね・・・・。」

 紅葉さんは、またしてもタメを作りました。


 「やっぱり、ストロークかなあ・・・・。」

 紅葉さんは、素の表情で空を見上げてるような視線で、答えてきました。

 ちなみに、こうゆう表情の時の紅葉さんは・・・・・。

 

 「紅葉さん・・・・。」

 僕は精一杯の真顔で、紅葉さんの名を呼びました。

 「ん?どうしたの巳波くん・・・。」

 紅葉さん、僕の気持ちに気づいているようでした。


 「紅葉さん、貴女は今、嘘をつきましたね!!」

 僕は、紅葉さんの顔を指さして答えました。

 「ふっ、一体どうしたのよ、巳波くん・・・・。」

 紅葉さんは、あくまで平静を通していました。


 「隠そうとしたって、僕にはわかるんですからね。」

 僕は、紅葉さんをさらに追求しました。

 「どうしてアタシが嘘をついてるって言えるのかなあ?」

 紅葉さんは、相変わらずすっとぼけていました。


 「紅葉さん、僕の目をしっかり見てください。」

 僕は、紅葉さんの顔を凝視しました。

 しかも、今の紅葉さんは・・・・・・。

 まともに僕の顔をみていませんでした。

 紅葉さんは僕の顔を、直視できていないのです。

 (本当に・・・・。紅葉さんはポーカーフェイスというものを知らないのでしょうか。)


 「紅葉さーん・・・・。」

 僕は紅葉さんに、顔をズイっと近づけました。

 「えっ・・・。」

 紅葉さんは、接近してきた僕の顔に対して、顔を背けました。


 「紅葉さん。どうして、僕と目を合わせようとしないんですか?」

 僕は、さらに紅葉さんを問い詰めました。

 「ん・・・、んん・・・・・。」

 紅葉さんは、僕の追求に大弱りでした。

 

 「紅葉さん!!」

 僕は、僕なりに紅葉さんの背中を押しました。

 「わ・・・・、わかったわよお・・・・・。」

 紅葉さんは、いい加減観念した様子でした。


 「紅葉さん。どうして、こうゆうときに嘘なんかつくんですか。」

 僕は、紅葉さんが認めてくれて安心しました。

 「だってえ・・・・。」

 紅葉さんは、人差し指で自分の顎を軽く擦りながら、渋々といった感じです。

 「だって・・・、どうしたというんですか?」


 「ちょっと、ふざけたかっただけなんだもん・・・・。」

 紅葉さんは、このとき久々に僕の目を見つめて答えました。


 (紅葉さん、あんまし甘えないでください・・・・・・・。)

 次回こそは作戦会議の本題に入ります・・・・・!!


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