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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第一章 旅立ち
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紅葉さん、大丈夫?

 僕はどうして良いのかわからないまま、控え室に紅葉さんをつれて入りました。

 しかし、先ほどの四季さんは、いくら紅葉さんと親しい仲とはいえ正直やり過ぎだと思いました。

 (ちょっと、あれでは紅葉さん可愛そうだなあ・・・・。)


 控え室に入り、紅葉さんは椅子に座りました。

 そして、紅葉さんは何も言わずにうつむいています。

 「・・・・・・・・・・。」

 いっこうにしゃべる気配はありません。

 紅葉さんは、机に両腕を下敷きに顔を埋めて、とっつぷしの状態になっていました。

 (紅葉さん、本当に大丈夫かなあ・・・・。)

 勿論、紅葉さんの事はとても心配です。

 でも、今の紅葉さんの様子をみて僕は思いました。

 (こうゆうところをみると、やっぱり紅葉さんも女の子なんだなあ・・・。)

 

 それから紅葉さんは、グスッグスッと言って背中を震わせていました。

 (あれ・・・・。も、紅葉さん、泣いているのかあ・・・。)

 僕は、紅葉さんに対してどうすればよいのか全く思いつきませんでした。

 (それとも・・・・、そっとしてあげるのがよいのかなあ・・・・。)

 すると、紅葉さんはスンスンッと言いだし、カラダを震わせていました。

(やっぱり、このまま紅葉さんをほっとけないなあ・・・。)

 僕はいたたまれなくなって、紅葉さんの顔をそっとのぞき込みました。

 そしたら・・・・・!!!


 僕ののぞき込みに対して、紅葉さんはスウッと顔を上げてきました。

 僕は、現れた紅葉さんの顔を見て非常に驚きました。

 なぜなら・・・・・・!!!


 なんと紅葉さんは、歯を出して三日月みたいなかたちの目と口で<ニイイッ>と、とても不敵な笑みを浮かべていました。

 (ひいいっ・・・!!紅葉さん、紅葉さん、怖い・・・・・・。)


 「巳波君・・・。」

 ニイイッとした表情のまま、紅葉さんは僕の名を呼びました。

 「はいっ!!」

 僕は、何故かキビキビと返事ができました。

 「今日のメインイベントのエキシビジョンマッチね・・・・・。」

 実は、今日のイベントの最後には、ミックスダブルス(男女混合ペアのダブルス)があるのです。

 おそらく、今回のゲストの四季折夫さん・冬木雪乃さんはメンバーに入っているでしょう。

 「は、はあ・・・・・。」

 紅葉さんが、元気(?)に回復したのはよいのですが・・・・。

 ちょっと、紅葉さんがなにを言わんとしているのか、僕はよくわかりませんでした。 


 紅葉さんは、ニイイッのに二倍増しの表情で言い放ちました。

 「ダブルスで、折夫をコテンパンにやっつけて大恥を掻かせてやるわよ・・・!」

 そういって、紅葉さんは僕の肩をポンポンと軽く叩いてきました。

 「はい??」

 僕は、紅葉さんに言われてる意味がいまいち良く分かりませんでした。

 

 「あの・・・。紅葉さんはエキシビジョンマッチにでるんですか?」

 「そうよ!」

 (やはり、紅葉さんはミックスダブルスのメンバーにはいっているのか・・・・。

 紅葉さんの力量から考えて、当然だろうな・・・。)


 「あの、パートナーは誰なんですか?」

 (そもそも、紅葉さんは誰とダブルスを組むのだろうか!?)

 「対戦相手は折夫と雪乃よ・・・・。」

 (そうでしょうねえ・・・・・。ゲストのプロ選手だから。)

 「ええ・・・・。」

  四季折夫プロ・冬木雪乃プロ・秋原紅葉プロ。

 この3人の中に入って、試合をする人は大変なプレッシャーだと思います。

 「戦うのは・・・・。アタシと・・・・。」

 紅葉さんは、スッと自分を指した。

 (だ、誰なんだろう・・・・・?)


 「ア・ナ・タ・・・!!」

 紅葉さんは、僕をビシッと指さしました。

 「ええええええー!!!!!!!」

 (そんな、バカなあーーーーーーー!!!!!)


 僕は紅葉さんを置いて、思わず控え室を飛び出し廊下に出てしまいました。

 そして僕は、廊下に張り出されていたイベントのポスターを見て驚愕しました。

 最後のメインイベントのエキシビジョンマッチの名前は・・・・。

 四季・冬木組vs夏目・秋原組 のミックスダブルス。

 「うおおお・・・・・・・。」

 僕は膝を突き、両手を床に置いていました。 


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