表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第1章 旅立ち
PR
26/333

秋原家の襲撃

 紅葉さんが、廊下の向こうから歩いてきました。

でも、なんだかいつもの紅葉さんと違います。

結構近距離まで近づいてきたのですが、紅葉さんはあまり大きくなってきません。

(あれ、紅葉さんにしては小さいな・・・・。)

その女性、いや女の子はとても紅葉さんに似ているのですが、顔も幼さがあります。

遠目で見たら、紅葉さんと間違えてしまいました。

その娘は、見た感じ、14,5歳くらいではないかという感じでした。

女の子は、僕に見向きもせずにテクテクと前を歩いていきました。


 (うーん、今の女の子は紅葉さんによく似ていたなあ・・・・。

まさか・・・・・・!?)


 僕は、レッスンの準備をすべく控え室に向かおうとしました。

すると・・・・またしても紅葉さんらしき人が廊下の向こうから近づいてきました。

(あれ、やっぱり紅葉さんほどは大きくないな・・・・。)

どうやら、この女性も紅葉さんと似ているけど違います。

その女性は、近くでみたら40代くらいでしょうか、僕の母親と余り変わらない年代のようです。

「こんにちは!」

女性は僕とすれ違い際に、ニコッと大きな声で挨拶をして来ました。

「あっ、こんにちはー。」

僕は、ちょっと不意を突かれて慌てて挨拶を返していきました。

女性はスタスタと歩いていきました。


(うーん、今の愛想のよいおばさん、紅葉さんによく似ていたなあ・・・・。

まさか・・・・・・!?)


 僕は、さらに控え室に向かいました、が・・・・。

廊下途中の、トイレの中から突然と壁が出現しました。

(うわっ!!)

いきなりだったので、僕は壁に顔を埋めてしまいました。

(おや??)

その壁はとても柔らかかったのです。


「いや、ごめんごめん!!」

その壁は、僕に語りかけてきました。

(・・・・・・!!!???)

僕は声が聞こえてきた、上方を見上げました。

そこには、にこやかな顔をしたオジサンの顔がありました。

「悪い悪い!!君、大丈夫??」

そのオジサンは、僕の顔や肩を撫でてきました。

「あ、いや・・・・・。大丈夫ですよ。とても柔らかかったし・・・・。いや!!なんでも、ありません!!」

僕は、慌てて自分の無事を強調しました。

「あ、そりゃ失礼しました!!」

そのオジサンは頭を掻きながら、笑顔でズンズンと歩いていきました。

オジサンはとても大男でした。

おそらく身長も190cm位は、あるのではないでしょうか・・・・。


(うーん、今の大きなオジサン、やけになれなれしい態度だったなあ・・・・。

なんだか、誰かに似ているなあ・・・・。

まさか・・・・・・!?)


 「おはよう!!」

振り向くと、紅葉さんがいました。

(あ、今度は本物だ・・・・・。)

しかも、紅葉さんはクスクス笑っています。

まさか、さっきの一部始終を見られていたのですか・・・・!?


 「巳波くん、急がないとレッスンに遅れるよ。」

そうだ、これから僕は日向コーチのアシスタントで、レッスンに入らなければいけない予定だったのです。

「あ、そうだった。紅葉さん、またあとで!!」

僕は、紅葉さんとのコンタクトも早々に切り上げて準備をしてレッスンに入りました。


 僕は、レッスン中に何気にロビーの方に目をやりました。

テニスコートと玄関のロビーはガラス張りで、様子は見えるのです。

すると、なんと・・・・・・。

(あ、やっぱり、そうゆうことだったんだ・・・・。)


 ロビーには、四人がお話をしている様子でした。

先ほどの、中高生くらいの女の子。

とても、明るい笑顔の女性。

壁的な、大きなオジサン・・・・。

そして、紅葉さん。

(答えは一つしかない・・・・・。)


 (やっぱり、紅葉さんとお母さんの顔はよく似ているなあ・・・・。

あの女の子は、たぶん妹さんだな・・・・。可愛いなあ・・・・。

紅葉さんの体が大きいのは、お父さん譲りだったんだ・・・・。)


 (コンッ!!)

テニスラケットのフレームが、軽く僕の頭を直撃しました。

「あいたっ」

直撃の主は、日向コーチでした。

「よそ見、すんなよ。危ないぞ・・・・。

そんなに、紅葉の事が気になるのか?それとも妹の方か?」

日向さんは、苦笑いをしながら僕を窘めました。

「あ、いやいや、よそ見してすいませんっ!!!」

僕は、我に返ってレッスンに集中することになりました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ