セクシー紅葉さん
今日も、テニススクールの控え室で僕は一人でたたずんでいました。あいかわらず、とても眠たいです。
僕は、うつらうつらと首をガクンとさせていました。
カチャっ。今日も紅葉さんがレッスンを終えて、入室してきました。
なんだか、紅葉さんは遠い目をしていました。(あれ、今日の紅葉さん雰囲気違うぞ・・・。(昨日は幼児後退した紅葉さんが登場しましが。))
「ふう・・・・」紅葉さんは、大きなため息をついて椅子に座りました。
そして、髪をゆっくりと掻き上げました。
「んん・・・。」仕草と声が、やけに色っぽいです。
「ああ・・・。」小さな吐息が、こぼれだしてきました。
なんだか、紅葉さんの様子がおかしい。
「!?」紅葉さんの顔が上気しています。はっきり言ってとても、妖艶な表情です。
(紅葉さんは、この小説を成人指定にするつもりですか・・・。)
「熱い、熱いよ・・・。」紅葉さんは襟を動かしながら、平手をぱたぱたとしていた。
僕は、気がつきました。(また今回の話も夢オチじゃないか・・・。しかも今回の紅葉さんはセクシーバージョンときているし。)
「はいはい。」どうせ、これは夢なんだ。なんでもありの世界なんだ。
僕は紅葉さんをまともに相手にするつもりがなくなりました。
「ん、熱いー。」紅葉さんは今日もポロシャツを上げて、前をはだけました。
はいはい、その程度で動じたりなんかしないぞ。僕は我慢して、無視を継続しました。
「下も・・・」紅葉さんは、なんとスコートにも手をかけました。
「いや、それはいくら何でもまずいですよ!!」僕はたまりかねて、立ち上がりました。
(紅葉さんは、この小説のジャンルを変えたいのですか・・・。)
僕は、今日も紅葉さんの脱衣を阻止しようと試みました。
しばらく、もみ合いになったあと、紅葉さんは僕に倒れかかってきました。
僕は、モロに壁に後頭部を打ち付けました。
「ぐああっ!!」僕は、悶絶しました。
(!!!!!)夢じゃない・・・。これは、夢じゃないんだ。僕は目が覚めていませんでした。
(紅葉さん苦しそう・・・・。)僕は、紅葉さんの額に手のひらを当てました。
「熱い!紅葉さん、熱がある!」紅葉さんは、体調が悪かったんだ。
僕は、紅葉さんに服を整えさせました。そして紅葉さんを抱きかかえ、タクシーで病院に連れて行きました。
「お姫様だっこ・・・」紅葉さんは、目をつぶりながら呟いていました・・・。




